プロ野球を引退してからのこと

　清原の事件がネットのニュースでも話題になっています。私は清原と年齢的にも近いので、PL学園時代の活躍も知っていますし、プロに入って西武での活躍、巨人での活躍を知っています。人気もすごかったですし、実績も残しています。素晴らしい選手だったと思っています。

　しかしプロ野球を引退してからは、あれだけの実績を残したにもかかわらずコーチになったりテレビなどの解説者にもなっていません。松井選手も引退後、本格的にコーチについたり解説者になっていませんが、巨人の臨時コーチについたりはしています。それを考えると清原はなぜコーチにも解説者にもなれず、素人タレントみたいなことしができなかったのかなと。

　人生のなかではプロ野球選手でいられる時間は短くて、引退後の人生の方がずっと長いわけで、引退後にどうするのかということも考え合わせた人生設計が必要なのだなと思いました。清原の場合はなまじっか素晴らしい実績を残したものの、選手として本能で成績が残せてしまったので、技を人に教えるとか、解説をするということができる能力が残念ながらなかったのでしょう。

　実際プロとしての実績はさほど残していなくても、コーチや監督として実績を残す方もおられるわけで、なまじっか本能で良い成績が残せてしまった人にとっては、引退後は他にできる仕事すらないということになってしまうのでしょう。

　とても残念なことではありますが、普通に働くということができない以上しかたがないのかもしれません。働いていない自分が偉そうに言うのも何なんですが。

　ということで、逮捕されてしまった清原ですが、薬を断ったとしてもその後の人生設計をつくるのはなかなか難しそうで、あれだけ脚光を浴びた人物としてはかわいそうだなと思うのでした。