末期の其他兵器集と書いて「まつごのそのたへいきしゅう」と読みます。著者はこがしゅうと氏で著者のこだわりの兵器をコミックとイラスト、そして独特の語り口での解説で構成された本です。この本が4冊目です。
こがしゅうと氏がピツクアップするこだわりの兵器は実にマニアックでして、有名な兵器は出てきません。兵器のたぐいに詳しくないと聞いたこともない兵器が出てきます。
今回は零式艦上戦闘機つまりゼロ戦が取り上げられているのですが、大戦初期の侵攻作戦中やラバウル航空隊で活躍した話やその時の型式ではなくて、大戦も末期で熟練搭乗員は少なくなって訓練時間も少ないパイロットが増え、アメリカ海軍がヘルキャットやコルセアといったゼロ戦の二倍もの馬力のある戦闘機を大量に繰り出した時期に苦闘した五十二型丙を取り上げているというこだわりです。そしてコミックのところがまた笑えますし、イラストと解説は詳細です。
それと今回もう一機掲載されていますが、ゼロ戦とは真反対の局地戦闘機雷電を取り上げています。この機体はゼロ戦になれたパイロツトからは嫌われた機体で、乗りこなしたパイロットからは評価されたようですが、多くのパイロットからは殺人機呼ばわりされた戦闘機です。しかも登場する機体は開発した三菱の工場で生産された機体ではなくて、厚木基地近くに作られた高座海軍工廠というトンネル工場で台湾から来た少年たちによって造られた機体が主役です。
雷電という機体について知っていて、さらに高座海軍工廠というものを知っている者にとっては、ついニヤニヤしながら読めるのですが、それらを全く知らないで読んだらたぶん全然面白くないといった、読み手を選ぶ作品が並んでいるのがこがしゅうと氏の本の特徴です。
ですから万人にはお勧めできないのですが、ある程度日本軍の兵器についての知識をお持ちの方にとっては、とても面白いお勧めの本なのです。私はこがしようと氏の本がでるたびについつい買ってしまい、ニヤニヤしながら楽しく読んでいますが、心配なのがこんな一部の人にしかうけない本を出していて、こがしゅうと氏は食べていけるのだろうかということです。ぜひこの姿勢を貫いてほしいところなのですが。
ところで、久しぶりに夜熟睡することができました。昼夜逆転から解放されそうです。
こがしゅうと氏がピツクアップするこだわりの兵器は実にマニアックでして、有名な兵器は出てきません。兵器のたぐいに詳しくないと聞いたこともない兵器が出てきます。
今回は零式艦上戦闘機つまりゼロ戦が取り上げられているのですが、大戦初期の侵攻作戦中やラバウル航空隊で活躍した話やその時の型式ではなくて、大戦も末期で熟練搭乗員は少なくなって訓練時間も少ないパイロットが増え、アメリカ海軍がヘルキャットやコルセアといったゼロ戦の二倍もの馬力のある戦闘機を大量に繰り出した時期に苦闘した五十二型丙を取り上げているというこだわりです。そしてコミックのところがまた笑えますし、イラストと解説は詳細です。
それと今回もう一機掲載されていますが、ゼロ戦とは真反対の局地戦闘機雷電を取り上げています。この機体はゼロ戦になれたパイロツトからは嫌われた機体で、乗りこなしたパイロットからは評価されたようですが、多くのパイロットからは殺人機呼ばわりされた戦闘機です。しかも登場する機体は開発した三菱の工場で生産された機体ではなくて、厚木基地近くに作られた高座海軍工廠というトンネル工場で台湾から来た少年たちによって造られた機体が主役です。
雷電という機体について知っていて、さらに高座海軍工廠というものを知っている者にとっては、ついニヤニヤしながら読めるのですが、それらを全く知らないで読んだらたぶん全然面白くないといった、読み手を選ぶ作品が並んでいるのがこがしゅうと氏の本の特徴です。
ですから万人にはお勧めできないのですが、ある程度日本軍の兵器についての知識をお持ちの方にとっては、とても面白いお勧めの本なのです。私はこがしようと氏の本がでるたびについつい買ってしまい、ニヤニヤしながら楽しく読んでいますが、心配なのがこんな一部の人にしかうけない本を出していて、こがしゅうと氏は食べていけるのだろうかということです。ぜひこの姿勢を貫いてほしいところなのですが。
ところで、久しぶりに夜熟睡することができました。昼夜逆転から解放されそうです。