トーネードの無職生活

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ニュルンベルク・インタビューという本を読んでいるところ

2016-07-26 04:02:27 | 日記
 今、ニュルンベルク・インタビューという本を読んでいるところです。ニュルンベルクでは第二次大戦後にナチスの戦争犯罪人の裁判が行われました。その裁判の最中に精神科医である軍医がナチスの戦犯たちに個別にインタビューした詳細なメモを残こしており、それを編集して出版されたものです。

 インタビューしている人物を目次で見ると裁判にかけられているゲーリングを筆頭にした戦犯たち、それに加えて証人として裁判に出席した人物へのインタビューもあります。

 まだ四人のインタビューを読んだところですが、それぞれの人物の特徴をよくとらえているなあと思います。私は比較的ナスチ関連の書籍を読んでいるので、ある程度知っている人物もいますし、なかにはほとんど知らない人物もいます。そんなわけでなかなか興味深いですね。

 今まで読んだうちでナチス戦犯の言い分として、自殺したヒムラー、ゲッペルズ、行方知れずのボルマンに罪をなすりつけて、ユダヤ人の虐殺についてはヒムラーがやったことでよくわからないと逃げていることです。死人に口なしというわけで罪をおしつけて、なんとか自分の罪を軽くしようと意図しているように感じられます。

 それとナチスという体制がどんな組織であったかが発言からうかがえることです。ナチスは一党独裁の中央集権的な体制と思われがちなのですが、実は似たような任務をもつ組織が複数並立していて、お互いが足を引っ張り合い自分の権力を伸ばそうと躍起になっていて、組織としては非効率な組織でした。また、ナチスの幹部の連中も決して仲が良かったわけでないことがインタビューの中からもうかがえます。

 登場する人物に中で興味を引くのは、軍需相のシュペーア、空軍元帥のケッセルリンク、陸軍元帥のクライスト、国防軍諜報部部長のシェーレンベルク、SS上級大将ディートリヒ、国防軍最高司令部作戦部長のヨードル、陸軍元帥のマンシュタイン、空軍元帥のミルヒなどですね。いったいどんな話をしているのでしょうか。