トーネードの無職生活

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ケッセルリンク元帥へのインタビュー

2016-07-29 05:41:27 | 日記
 ニュルンベルク・インタビューの中のケッセルリンク元帥へのインタビューを読みました。イタリア戦線時代の事など触れられているかなと期待したのですが、そのあたりのことはほとんど書かれていませんでした。

 ケッセルリンク元帥はもともとは陸軍の軍人でしたが空軍に移籍して空軍部隊の指揮をとりましたが、連合軍がイタリアに上陸したころには空軍元帥にもかかわらず、イタリア戦線の陸軍部隊の指揮もしていました。

 イタリアという国はブーツ型の半島ですが、その半島の中央部は山地となっています。そこで元帥は山地に幾く層にわたって防衛ラインを作りました。そしてその防衛ラインで連合軍の攻撃を防ぎ、防ぎきれなくなると次の防衛ラインに後退して防御すること繰り返しました。ですから連合軍はその防衛ラインをひとつづつ突破しなければならず、イタリアの攻略には大変な犠牲と時間がかかりました。

 また、イタリアは連合軍の本国への上陸に伴いムッソリーニを解任して連合国に降伏しました。我が国で知られているのはここまでなので、イタリアが戦争から脱落して戦いが終わったかと思われる方もおられるかもしれませんが、実際にはドイツ軍がイタリア軍を武装解除して占領し、イタリア半島で先に述べたとおりの後退戦略で戦いを続けたのでした。

 イタリア国内も捕らわれていたムッソリーニがドイツ軍に救出されて、ドイツ軍占領下につくられたドイツの傀儡のフアシスト国家のトップにムッソリーニを据えました。ですから、イタリア軍は連合軍側とドイツ軍側にそれぞれ従う部隊にわかれて戦うということとなり、イタリア人同士か戦うという状態になりました。この辺は日本人にはあまり知られていないと思うのですが、イタリアにとって大変不幸というか厳しい時代だつたと思います。

 ドイツ軍はケッセルリンク元帥指揮のもと粘り強く後退戦略を展開し、ドイツが破れるころまでイタリアで戦い続けました。最後はイタリアをほとんど連合軍に明け渡して降伏することとなるわけですが、電撃的に連合軍がイタリア半島を攻め上がったら、ドイツ本国を下から攻められることとなり大変困難な状態に陥ったことと思いますが、これまで述べたように、地形をいかして戦略的後退をすることによって時間を引きのばすという戦略をとることができました。

 まあいずれにしても、イタリアは降伏しても平和とならず、イタリア人同士で殺し合うこととなり、不幸な時代にあったことを知っていただきたいと思います。