Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

遠雷

2017-08-26 | 自転車

 

遠くで雷鳴が耳朶を震わすように轟いていた。

それが幾つも重なって、夜明け前のあわいとうつつ(覚醒)の狭間で空気を微睡ませていた。

べったり汗ばむ肌触りが、遠雷の音と重なって、

夢の続きを嫌々追いかけているような奇妙な生々しさを伴って覚醒(うつつ)への踏切を押し留めていた。

ザーッ、ドーン、そいつは一気にきた。

窓を震わせ雨粒を弾かせ水蒸気の奔流が部屋に押し寄せてくる。

開け放たれた窓を閉めて、再び横になった。

部屋の空気が、ひんやりしていた。

そのまま正午前まで、気持ちいいほど深い眠りにおちた。

雨は季節の先駆けとして大気の流れを変えてゆく…

また今朝を境に、夏の暑気が遠ざかり、秋の空気が日ごと満ちてくる。

(画像は、ここ数日の自転車散歩)

 


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4 コメント

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雨が欲しい (鬼城)
2017-08-27 07:51:14
市内は歩きか自転車(折りたたみ)と決めています。
少し遠出しましたが、汗だくだく・・・
自転車専用道路など無いため、国道を避けて走らねばなりません。
ランスケさんが言われるように、何の気なしに見ている景色に注目していこうと思っています。
雨上がりの石鎚、大いに期待しています。
秋はすぐそばですね。
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虫すだく (ランスケ)
2017-08-27 09:22:09
昨日の雨は、鮮やかな季節の変わり目を目の当たりにする清新さでした。

ずっと続いていた寝苦しい熱帯夜が、雷鳴を伴う驟雨で、清々しいほど拭い去られました。
こんな気持ちのいい深い眠りは久しぶりです。
なにせエアコンなしのやせ我慢(ハードボイルド)の夏を過ごしていますから(笑)
そして昨夜は、秋の虫たちの声が鮮明に聴こえていました。

写真は視覚情報しか提供しないので、昨日のような皮膚感覚を刺激する身体情報は、
センサーとして反応する聴覚や触覚を言葉に置き換えてダイレクトに伝えてみました。
こういう試みは続けて行きたいと思います。

山に泊まりで入りたいのですが、
天気図を見ると、梅雨前線のような低気圧が太平洋岸に張り出しています。
これが季節の変わり目となる秋雨前線の走りなのでしょう?
平地が晴れていても山間部は前線による雲が垂れ込めていることが多くなります。
しばらく山間部は不安定な天候が続くと思います。

雨上がりで涼しくなった今日は、秋を探して高原の山里を自転車散歩して来ます。
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虫すだく ()
2017-08-27 21:42:33
虫すだく って言葉を良くご存知ですね、流石です。俳句の季語的にはこれからの季節を総括する、趣のある季語。
ランスケさんの写真そして文章は「ポエム」が溢れていてその感性は憧れるほどです。
やはり自然をそのまま受け入れている生活があるからこその実感が溢れているからなのでしょう。
写真と知性溢れる文章、一ファンとして楽しませて下さい。
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役に立たないことばかり得意 (ランスケ)
2017-08-28 00:29:48
瀑さん、こんばんは。
ブログ拝見していますよ。

http://bakuphoto.blogspot.jp/

ルリモンハナバチって、驚きです。
昆虫は好きですが、青い蜂は初めて知りました。
さすが渡りの蝶の島まで足を延ばす瀑さんです。
中津明神山の湿原探訪とか…
目の付け所が面白くて嬉しくなってしまいます(笑)
残念なのは、更新頻度が稀であることでしょうか?

歳時記にあるような言葉(普段使わない)を知っているのは、
俳句が好きだった両親のおかげでしょうね。
この父母に育てられたので、子供の頃から四季の移ろいに親しんで来ました。
目の前のものをよく見て、写生が大事なことも。
情操教育ということでは成功だったかもしれません?

今日は皿ヶ嶺越えから畑野川そして久万高原の自転車散歩でした。
雨上がりの晴天なので大川嶺の芒原も頭にありました。
朝の天気予報は一日晴天の予報でしたが天気図を見て止めました。
やっぱり午後から山は雲が広がり陽射しを遮りました。
山の天気を読むことや自然観察とか普段あまり役に立たないことばかり得意です。
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