蛍の成虫になってからの一生は短いものだ。
ゲンジボタルの活動期は一週間から二週間だという。
一年に一度の「光の舞い」だ。
もう一度、命の飛翔を丁寧に撮り直したいと願った。
蛍の棲息する環境を写し込むために川底へ降りた。
川面から見上げる光の舞いを撮りたかった。
う~ん、時期を逸したようだ。
ゲンジボタルの活動期は5月下旬から6月上旬。
この日は、二日前と比べて極端に個体数が少ないようだ。
そして蛍は9時を過ぎると、ほとんど飛ばなくなる…
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さて、今度の台風は如何なりますやら?
暇つぶしにネットを観ていたら面白いものを見つけました。
ギリシャ彫刻に服を着せたら?
http://matome.naver.jp/odai/2137069394148523601
これは、ちょっと前に話題になった「バランス・アート」
以来の面白いネタです。
http://rocketnews24.com/2013/05/14/328295/
否、改めてバランス・アートを観ると、やっぱり鳥肌が立ちますね…
あの最初の鳥の羽一枚から始まる美しい物語…
そして最後の衝撃(汗)
これを利用したアリバイトリックの推理小説で知りました。浅黄斑氏の「死螢」・・・写真の撮ると幻想的ですね。
おもしろネタ、楽しませてもらいました。
服を着た彫塑、これはランスケさんやホッホさんの得意分野ですね。
もう一つ、バランス・・・
鳥の羽一本で構成されて、想像はしていましたが、ラストシーンが驚きでした。
こういう打てば響けの反応は嬉しい。
その蛍の東日本と西日本の発光周期が、どうも怪しくなっているようです。
クマゼミの東西分布が崩れてきたように蛍も人為的な影響が疑われています。
クマゼミは西日本から持ち込まれた造園業者による植栽樹の根に付着した蝉の幼虫が大規模に繁殖したのではないか、
というのが現在有力な説です。
蛍は養殖業者が西日本に多いので、こちらも大量に蛍イベントで西日本の蛍が放たれているのが原因のようです。
そんな些細なことが何故いけないのだ?
生物が消えてゆくのは進化の過程における「淘汰」だ。
こういう意見が未だに多いのは哀しいことです。
生き物というものは絶妙のバランスで、その生態系を保っています。
この羽一枚が欠けることで崩れてしまうバランス・アートのようにです(笑)
小さな命のひとつひとつがお互いの重心と支点の微妙なバランスで繋がっています。
それを生物の多様性といいます。
例えば、裸子植物である杉は、長い進化の過程で生存適所を片隅に追われた植物です。
それを戦後復興のために日本中に植栽して杉・檜の単層林で国土を覆ったために、
野生動物たちは棲息地を追われ、人の近くに出没するために害獣扱いです。
そして国民病となってしまった[スギ花粉症」の大量発症。
ミツバチが消えたために果樹の受粉が出来なくなったという話もあります。
まぁ、これらは顕著な例ですが…
本来は何万年何億年という長い時間の中で淘汰されてきた生物種が、
この200年くらいの人による経済活動の影響で急激に消えていっていることが問題なのです。
100年単位で生物が消えることを「淘汰」とは呼ばない。
これは人による他の生物に対する「ジェノサイド(虐殺)」です。
地球温暖化にしても何が問題なのか?
グローバル化の影響で本質的な問題から、どんどんズレていっているのが哀しい…
問題は資源の再生が機能していないことではなく、
資源循環型の社会を造るしかないという現実から目を逸らしていることだと思う。
地球の資源は有限なのに、
経済成長し続けることを大前提としたシステムから永遠に降りられないこと、
そしてそれを信仰のように信じ続けるしかないことが哀しい。
有限な自然や文化や資源まで枯渇させるような、全世界の風潮。
螢も3秒型がすでに誕生しているようです。将来はどうなることか。これも人間のなせる技、悲しいことですね。
1%に富みが集中するという極端な経済システムが世界を席巻しています。
残り99%の弱者を切り捨てるというシステムです。
それを嬉々として私たち日本人は受け入れています。
本当に摩訶不思議な現状です。
なんだかレミングの集団自殺を見ているようです…
地球の資源を考えたら、
70億の1%という数字が、人という生物種が生き残る余地なのかもしれません…
もちろん真っ先に適応性を失い消えてゆくのは、
私自身のような悲観論者でしょうね(苦笑)
台風が四国に恵みの雨をもたらさないまま、通過したようです。
また森へ籠る機会を逸しました。
15日の高野山、台風の影響がないことを祈っています。