春彼岸の墓参は、脳出血後遺症の視覚視野障害を患った身体で、菩提寺の父母や御先祖様の眠る墓所三カ所を維持管理するための
墓守の務めである年三回(春、夏、秋)の墓参。三カ所の墓所回りの清掃が可能かを試す試金石となった。
先ず新居から菩提寺のある愛媛県南西部の河口の街までの交通手段である長距離バス乗車口までの移動で手間取った。
バスの発車時刻に間に合うか?冷や汗ものの旅立ちの朝。
幸い最寄りの松山市郊外電車の起点である私鉄中央駅の松山市駅から、菩提寺のある街まで私を運んでくれる長距離バスに乗れることが分かった。
駅構内にあるチケットセンターの受付のお姉さんが、もたもた要領を得ない私の動作に、厭な顔一つしないで辛抱強く応対に当たってくれた(感謝)
笑顔の素敵な可愛いお嬢さん、本当にありがとう。
4番バス停と教えられて、探していると、今度は通学途中の女子学生が、私をその場所まで先導して案内してくれた。
なんだろう?今朝はみんな親切だ。
駅までの途中の歩道でも、信号が変わりそうな横断歩道で思い掛けない親切に助けられた。
よっぽど不安そうな顔で辺りを見回していたのかな?
白い杖を日常的に使い始めて、手を差し伸べてくれる見知らぬ人からの善意に、照れや恥ずかしさ見せないで自然な対応ができるようになってきた。
そして必ず感謝の言葉を、その善意に対して返すことが最低限のマナーだと分かってきた。
不安を抱えたままスタートした半年ぶりの墓参は、
思い掛けず、たくさんの「優しい手」に助けられ幸先の良いスタートとなった。
きっと半年ぶりの墓参を待ってくれている父母や養祖母や幼い魂や御先祖様たちに導かれての墓守の旅立ちかな?(笑)
ここまでは確かに良かった。
でも私の身体は、以前の健常者の頃の墓参のように動かないことを思い知らされる長い一日となった。
掲載した画像のように菩提寺の墓所は、周囲を鬱蒼とした照葉樹林に囲まれた斜面の高所にある。
足元の悪い急な石段を上り下りしながら作業することになる。
その上、去年の夏からの半年間で周囲の照葉樹林から盛大に落葉や枯れ枝や団栗が降り積もり、要領よく作業を進めてゆかないと、
何時まで経っても清掃作業は捗らない。
そして、春の陽気と共に成長始めた石垣の隙間の草草の繁茂。
特に厄介なのが茅。根が張っているので素手では抜けず、うっかり葉っぱを握ると掌切り傷だらけの血まみれの有様。
この日のために刃を研いでおいた剪定鋏が作業を捗らせてくれる。
正午前に菩提寺に到着して清掃作業を始めたが、
この日は初夏のように気温が上がり、汗まみれで作業を続けるが、身体がついて行かない。
帰路のバスの時間が迫って来る。
結局、三カ所の墓所全ての清掃作業を終えることは叶わなかった。
不本意ながら中途半端な形で清掃作業を終了させ、それぞれの墓前で供養の祈りを捧げるしかなかった。
半年ぶりの墓守の仕事を全うできなかったことを詫びながら、
後生きていられる残りの時間で、無事墓守の務めを全うして先祖供養の墓仕舞いを終えられますように。お願いした。
御先祖様の苔むした墓所の中の小さな墓碑は、幼い命(わずか八歳で逝った)童女は、私と同じ名前。
おそらく生前の彼女と交流があった母と養祖母や曾祖父たちが、その幼い魂を慈しみ、
新たに母に宿った命にその名前を継承し、生命のリレーを繋いだのではないか?
そう思えて仕方ないんだけど。
違うのかな?母さん。
春生まれの私は間もなく68歳。古希は目前。
残りの時間は限られている。
一日一日を大切に。
誠実に正直に一生懸命生きてゆきます(合掌)
本日の歩行距離、7.1km。
作家の村上春樹氏(73)がDJを務めるTOKYO FM「村上RADIO」の特別番組「村上RADIO特別版 戦争をやめさせるための音楽」(午後11時)が18日、放送された。
ロシアによるウクライナ侵攻を受けて編成されたラジオ特番。
終盤では「ヒトラーがドイツで行った行為は全て合法だった。そのことは忘れてはならない」とするキング牧師の演説の言葉を引用し、
村上氏は「こういうことが言いたかったんでしょう。個人の自由を脅かす可能性を持つ法律の下では、個人の自由はまず間違いなく合法的に奪われていくだろう、と」と語った
。権威主義にひかれる人が増えている風潮にもくぎを刺し「効率的かも知れないけれど、闇の方向に転べばとても危険な事態がもたらされます。だから、皆さんも十分気をつけてくださいね。
ブルース・スプリングティーンの言葉じゃないですけど、指導者にただ黙っておとなしくついて行くと、大変なことなる。と結んだ。
バイデン米大統領,、ロシアのプーチン大統領を改めて非難 。
「私たちは今、歴史の変曲点にいる。独裁者による権威主義と民主主義の狭間に。」(ロイター・ニュース)
何より移動も難しくなった今、意欲が出てきたことに感心します。
一歩一歩前進ですね。
祈りの大切さ、この世界情勢、コロナ禍の中だからこそ大切だと思います。
完全を期するのでは無く、少しづつでも前を向くことが大切です。
周りの人に助けられることにも感謝です。
人それぞれですが、普通のことは「弱者を助ける」のが人間だと信じていますから・・・
色々身体的な課題は残ったけれど、
一つ一つその都度、克服しながら墓守の務め、
残りの時間を掛けた人生の締め括り、
否、御先祖様からずっと繋がってきた生命のリレーのゴールとしてやり通したいと思っています。
ちょうど墓参に行った16日が宇和島もソメイヨシノの開花でしたね(笑)
バスの車中から天赦園の桜が見えました。
期待していた岩松川沿いの桜並木は、まだ早かったようで残念でした。
週末の秋分の日前後のバス混雑を避けての週半ばの墓参だったので仕様がありません。
16日といえば、
また福島中通りや東北の深夜に再発したM7クラスの大きな地震が心配です。
その後も震度5クラスの余震が続いています。
また阿蘇山も入山規制が出るほどの火山活動の再発が不気味です。
ウクライナも世界的なプーチン包囲網が広がりいい兆候も見られますが一進一退が続いています。
ドコモの春動画の子供達のように、
「いいことも厭なことも悪いことも含めて、それが生きること」
と寛容と慈愛と利他の想いを胸に、巡りくる桜の春を迎えたいですね(笑)