Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

森にいます

2012-06-18 | 

 

森の匂いがした。

たっぷり雨水を含んだ緑の若葉で、濾過したような甘やかな水の匂い。

水を潜り抜けたあとの鼻にツンとくる刺激。

木洩れ陽が、水面で跳ね、若葉の樹冠をチラチラ揺れる。

オオルリの水玉を転がような囀りがせせらぎの音に重なる。

雨上がりの森の奥へと、足を踏み入れました。

 

 

森の奥のMother tree の根方で寛いでいると、

コマドリのソプラノが高らかに間近で聴こえた。

それに誘われるようにヒガラやエナガの囀りもあとを追う。

少し陽が傾いてきたようだ。

6月の太陽は、いつまで経っても沈まない。

黄昏時の影が延びてくると、野鳥たちが盛んに鳴き交わす。

目の前の梢を小さな鳥の群れが、チッチッ、ジュジュと地鳴きを交わしながら飛び交う。

オリーブ・グリーンに鮮やかな朱が走る。

あぁ、こんなところにもソウシチョウが繁殖している。

 

 


コメント (7)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 雨上がりの森 | トップ | 伊方原発3号機再稼働容認へ »

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ついに伊方原発も (ランスケ)
2012-06-19 13:31:48
karinaさん、misaさん再度の書き込み、ありがとうございます。

昨夜のインターネットニュースで愛媛県知事の伊方原発再稼働容認発言を知りました。

ついに対岸の火事では済まなくなりました。
大飯が再稼働されると後は、なし崩しになることは始めから予想していました。
そのために、精一杯ブログ記事を連日上げて警告してきたつもりです。

さぁ、ついにお膝元。
そして昨年停止した浜岡原発に次ぐ、日本で最も危険な原発といわれる伊方原発です。

コメント欄の書き込みでは済まないので、新たに記事を起こしました。
ぜひ、そちらを御覧ください。

返信する
嵐の前 (misa)
2012-06-19 08:22:05
毎朝、家事をしながらNHKニュース・・・このままでは党内分裂とか私事ばかりに走る政治家様方
昨年県議市議選で事務を執りながら少し歴史を掘り返して私なりに勉強しました
確かに民主主義国家とは名ばかりでしょうね
これだけ首相たるものが入れ替わり何一つ前進しないまま歳月だけが過ぎていますもの
今の若者に政治家に何を期待するかなんて聞けるはずもなくそれで投票率が低いなど以ての外いつも思う事は無投票層で大きな政党が出来るってこと(絶対あり得ませんけどね)

ランスケさん、しんどいとは思います
が、それでも私たちは生きていかなければならないのです
次に繋がるものがゼロではいけない
出来る事を精いっぱい繋いでいくしかないと思うのです
東北の今(現在)をしっかり見てきて欲しい
そしてしっかり伝えて欲しい
私も決して有頂天ではないのですよ
オール電化住宅に住む身であり複雑なのです
返信する
Unknown (karina)
2012-06-19 08:06:59
荒れていく
故郷の姿
哀しくも
永久なる母か
仁淀川

ふと、落出の岸壁にあるこの詩を思い出しました。

貧しくても家族や隣近所が仲良く、肩を寄せ合って暮らした時代にはもう戻れないのでしょうね。

心の触れ合いや暖かさがあり、貧しくても幸せでした。
返信する
もう言葉もない (ランスケ)
2012-06-18 22:47:44
misaさん、karinaさんありがとうございます。

冷静になろうと努めていました。
でも限界です。

この国のシステムは、本当にクソだ。
大飯原発再稼働に伴なう動きを、ずっと注視していました。
野田政権には何も期待していないが、
関西連合首長と関電会長との事前の会合の流れ、そして第2のフクシマへの道をひた走る福井県の動き。
バブルで破綻しておきながら相変わらず現生御利益のみを信奉する銀行屋の電力会社への圧力。
そしてこの時期に合わせて、完全に破綻している六ヶ所村の再処理施設の試運転再開です。

この国が民主主義国家であったことなど一度もないのです。
もし民主主義が機能したと思っているなら、それは幻想です。
返信する
Unknown (karina)
2012-06-18 21:33:31
私は面河川の下流の仁淀川に所属しています(汗)
返信する
greenshower (misa)
2012-06-18 18:19:22
音も無く一輪二輪落ちてゆく
はかない命・・・夏椿

来月初めに計画してます
返信する
自己紹介 (ランスケ)
2012-06-18 16:50:16
また読んでいる本からの紹介です。

多くの移民を受け入れている多民族国家であるニュージーランドでは、
公用語である英語と共に、小学校から先住民の言語であるマオリ語を学習するらしい。

マオリ語では挨拶を、とても大切にする。
それは、こんな具合に…

「こんにちは」は必ず3回言う。
そして自分の名前と出身地。
それから面白いのは、自分自身の所属する環境(自然)を告げる。
私は△山と○川に所属すると云う具合。

北米先住民であるインディアンやエスキモーも、ワタリガラスや狼など自分の所属する動物を持っていたはず。

マオリの場合は、山と川らしい。

これなら、私たちの住む日本でも可能だ。
さしずめ私なら、石鎚山と面河川と答えるでしょう。
自身の住む町の山や川に所属しているか?と問いかけると首を傾けてしまう。
私自身の意識は、石鎚とその母なる川、面河川に所属する(笑)
返信する

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事