
昼過ぎ、青葉梟の樹へ行くと、鴉が騒がしい。
鼻を突く異臭が漂っている。
足元を見ると白い塊が転がっていた。
蠅や蟻が、その塊に溜まっている。
雛だ。
最悪の状況に辺りを見廻した。
いつもの♂が止まる定位置の少し上に、もう一羽、♂よりひと廻り大きい個体、♀が止まっている。
咄嗟に雛が死んだので、雛を温めていた♀が巣穴から出たのだと判断した。
なんてことだ…ずっと巣立ちを楽しみに見守って来たのに…
樹の根元に穴を掘り、不遇の雛を埋葬してやることにした。
散歩に来ていた御夫婦も一緒に手伝ってくれた。
穴に埋め、土をかけ、掘り返されないように重しの石を置き、花を手向けた。
真上で見守る♀に何度も声をかけた。
「ちゃんと埋めてあげるからね。大丈夫だから。」
三人で手を合わせ雛の冥福を祈った。
「可哀そうに…」
近くに咲く花を摘み手向けてくれた奥さんが呟いた。
せっかく遠く南の地から渡って来て、パートナーを得て、子育てを始め、これからと云う時に…
その巣立ちを見守って来た私たちも無念だ。
どういう状況で雛が巣穴から落下し、命を落としたのか?は分からない。
まだ巣立ちには早い、生まれたばかりの羽根の生え揃わない未熟な状態だった。
(最後の画像)
埋葬が終わり、気持ちが落ち着くと、この場所を教えてくれたMasaさんに連絡した。
その後、香川県の向日葵畑に撮影に行っていたMasaさんが、やって来た。
巣穴を望遠レンズで確認して、
「まだ巣穴に雛はいます」と云う。
Masaさんが青葉梟をずっと観察してきた人に連絡を取ると、
卵から雛が孵ると、巣穴は狭いので♀は外に出るという。
だから一羽死んでも、まだ残っているはずだ。と。
私も巣穴を覗き、雛の生存を確認して安心した。
埋葬を手伝ってくれた御夫婦に「これで子育てが終わった」と早合点の情報を口走ってしまった。
申し訳ありませんでした。
またお会いした時に謝っておこう。
Masaさんが、わざわざ戻って来てくれて、正しい情報を伝えてくれたことに感謝します。
卵が孵化して♀が巣穴から出てから、雛が巣立つまで、凡そ20日くらいだと云う。
天敵である鴉に襲われないように、私たちも見守って行こう。
そして、なんと外に出た♀は、私たちの目の前で、あの天使の翼ポーズ(全開ではなく半開でした)を披露してくれたのです。
雛を埋葬してくれたことへのお礼なのしょうか?
このポーズを撮影できたのは不思議と、その時いた3人のカメラマンの内、私一人だけでした。
羽根を開き始める動きに興奮のあまり声を上げてしまったので、
天使の翼ポーズは全開に至らず半開で終わってしまいました(残念)
調べると、この天使の翼ポーズは、威嚇ではなく他の鳥にも見られる、単たる背伸びだそうです。
今回掲載の青葉梟は、雛以外は全て♀です。
(今までは、ほとんど♂ばかり)
まだ巣立ちまでには長いので、間隔をおいて青葉梟の子育てを見守って行こうと思います。
週明けチャンスでしょうか
今マシン漕いで汗だくです
推定なのですが、母鳥が外に出た際 雛がおっていったのでは
ないかと思います。実際昨日早朝 母鳥が外に出た時 しばらく
母鳥を探して 巣穴入り口をうろうろしてました。しばらくは
めがはなせないですねーーー
山岳風景としての笹百合は、夏雲湧く青空の背景がほしい。
今週中はチャンスがないかもしれません?
そうですね。
何かあると云うより、害意を及ぼす悪意はない。
という雛を丁寧に埋葬する誠意を母親である♀に伝えることに成功したのではないか?と思います。
奥日光で野生鹿の撮影を続けていた時期があります。
野生動物の撮影は距離感です。
相手が警戒心を解くコミニュケーション方法を色々模索しました。
言葉が通じなくても誠意は不思議と伝わるものです(笑)
外国人とのコミニュケーションでもね。
笹倉でトトロの洞に偶然出会えたmisaさんだって、巨樹と出会いたいという気持ちが通じたのかも?
こういう不思議は自然界では、よくあります。
それを言下に否定しないで、よくあること、と受け入れていると、
また不思議に、こういう現象とよく遭遇します(笑)
そうですね…あの日の朝は、かなり激しい雨が降っていました。
巣を出た母鳥を追った雛が、雨に打たれ巣穴から滑り落ちた可能性はありますよね。
青葉梟観察をする常連さんの話では、卵から孵ったばかりの雛が鴉に狙われやすいようです。
鴉が集団で雛を襲う場面を目撃したと聞きました。
私たちも出来るだけ見守ってあげたいですね。
それと天使の翼ポーズは巣立ったばかりの雛が、よくやるそうです。
可愛いですよ…その姿が見られるのが楽しみですね。
大手メディアの内閣支持率は軒並み30%台に落ち込んでいます。
今朝のツイートで津田大介のこの言葉が秀逸。
津田大介@
日本の抱えている大きな問題って、
ジェンダーギャップや司法制度、バリアフリー、差別に対する法整備などが遅れている=人権後進国であるにも関わらず、
そのことがある種のアイデンティティと結びついて無意識に「誇り」や「既得権」と思ってる人たちが
一定程度以上いることじゃないのかな。
聞いてからは可哀想に・・・・と涙が出て、また、この記事読んで涙が出てしまいます。(どうも年取って涙腺が弱くなりました)
命あるものの宿命ですが、やはり、幼い命は残念ですね。。。
昨日、石鎚山の夏祭りの最終日にゆっくり土小屋までいってきました。どうしてもお詣りをしたくて、、、ずっと霧雨でしたが、お詣りをして登山道のササユリを見に行くと、突然晴れ間が!
青空とササユリを眺めて来ました(*^^*)駐車場に引き返そうとしたら、また真っ白のガスとなり、心から神様に感謝した次第です。
面河渓谷で朝を迎え、松山の写真展でFさんの初日の出の作品を拝見しました。赤いガスがとても綺麗な素晴らしい作品でした。
(Masaさんから訂正メール。しずくさんは土小屋周辺を歩けるくらいしか快復していないと。早とちり御免なさい。)
良かった。
腰の病気と聞いています。
無理しないで、ゆっくり治してゆくしかない部位だと思います。
しずくさんの住むところには、沢山の魅力的な風景があるようですね。
しずくさんのブログや四季巡彩さんの撮られる美しい風景写真からも、それは窺えます。
自分の足元の自然も大事にしてください。
私も近郊の自然と石鎚山系の自然の二本立てで頑張ってみます。
自然写真を撮るということは、その生と死を見つめることだと思っています。
近頃は身の回りから、異常に死を遠ざける傾向があります。
見守っていた幼い命が消えてしまうことは悲しいことですが、
生と死が一続きの生命現象であることを、ちゃんと伝えることは大事だと思います。
だから最近は忌避される傾向の強い、死の写真を敢えて掲載しました。
昔は夏休みに身近な虫と触れ合いことで、命の儚さや旺盛さを身を持って学んだものです。
最近は子供もその親も虫を怖がりますからね(笑)
親鳥の悲しみ・・・まだ雛はいるようだが、無事巣立つことを祈念しています。
最近、朝テレビ体操を必ずやっています。
これも青葉梟の背伸びポーズ(天使)と同じでしょうか。
天使というより、天国へ行きそうですが・・・(笑い)
夏山の話題が出てきましたね。
午後から梅雨明けかと思わせるような青空が広がりましたから。
写真は撮らないで樹の下に集まった人たちとお話しました。
いつもの常連さんではなく、何処かで青葉梟情報を聞いて見物に来た人たちでした。
こんな身近で野生の梟を観察できる場所は、なかなか無いですからね。
人間もそうですが。死亡率が高いのは生まれたばかりの乳幼児の頃ですよね。
この時期は外的な環境の変化に、まだ対応できないし、他の生き物の捕食対象となりますから。
人の側で子育てを始める(ツバメも)ということは、そこが安全だと判断したからだと思います。
親鳥たちは警戒はしているようですが、人を怖れません。
可能な限り、巣立ちまで見守ってやりたいと思います。
天気予報が変わってきました。
夏雲湧く堂ヶ森の笹百合が見られそうなので、
明日から行って来ようと思います。
わくわくしますね。
捜し求めたアオバズクに会えて感激でした。(^^)
いろいろな情報もありがとうございます。
感謝です。
また、どこかでお会いできるといいですね~。
アオバズクの雛ちゃん・・・かわいそう。(涙涙)
ちゃんと埋葬してくださって、ありがとうございます。うう・・
これからも、ブログ楽しみに拝見いたします。
偶然、あの場所でお会い出来たのも何かの縁だと思います。
自然風景を中心にブログに写真を掲載しています。
左枠のカテゴリー、「風景」と「森」を御覧頂ければ私の活動が分かると思います。
アオバズクの情報は、これからも継続的に掲載する予定ですので雛の巣立ちをお楽しみに。
また御主人と一緒に散歩がてらアオバズクの成長を見守ってやってください。