不思議な映像だった。
風を孕んで砂浜を自走する翼竜の骨格化石のような物体。
きっかけはTVのCM映像だった。
オランダのテオ・ヤンセンによる「ストランドビースト(砂浜の生命体)」と名付けられた立体アート。
その生命体は、風を食べながら生きている。
彼らの目的は、ただひとつ「生き残ること」だという。
当初、ストランドビーストは一本の線の形を持ったコンピュータ上の仮想生物として誕生した。
その後進化をつづけたビーストは、ついにプラスチックチューブという現実の骨格と筋肉とを獲得した。
そして、砂の上をスムーズに移動するための能力、風に飛ばされないための能力、浜辺に打ち寄せる波に飲まれないための能力などを進化の過程を経るごとに獲得してきた。
現在も「遺伝子」や「遺伝情報」を後の世代に引き継ぎながら、生き残りを賭け彼らは進化をつづけている。
(長崎美術館、テオ・ヤンセン展より)
どんな発言をするにしても、結局悲観的な言葉しか浮かんできません。
それなら何かきっかけを掴むまで黙っていようと思いました。
意思を示さない。決断を保留(先送り)する。
という投票行動が今回の選挙の結果なら(国民の意思なら)
唯一明快な意思を示した「沖縄」を、どう解釈すべきなのか?
安全保障の問題は、中国の脅威を煽ることで世論を武力行使へと傾かせています。
その中国の脅威の最前線に位置する沖縄がNOという明快な意思を示しています。
戦後70年、日本の中で一番戦争と向き合ってきたのは沖縄だったはず。
その沖縄が「日本が戦争のできる国へと舵をきった」選挙で唯一明快な意思を示した。
この意味を真剣に考える必要があると思います。
どんなに状況が悪くなっても、私たちは、この国で生きてゆくしかないのです。
なんとか生きてゆくには、自分たちの住む環境を少しでもいい方向へ持ってゆくしかない。
「今あるものでやってゆく」という言葉を最近よく目にします。
経済成長神話の終焉と少子高齢化の必然を多くの本が指摘します。
では経済成長なきあとの世界のモデルは何なのか?
今唯一の答えは「定常経済」ということになりそうです。
少しづつ、慣れない経済関連書を読み始めています。
何かいい方向性を見出したい。
「・・・が阿呆やから・・・」
全てがひっくり返るか、無くして白紙から始めるか!
なんて有りもしないことを言ったところで何の意味もない
定常経済・・・今の日本にそれは無理でしょうね
情けないですが気の効いたコメント入れられずスミマセン
来年年女=ロクイチ?うそー?な訳ないよなと呟くのであります
定常経済とは何か?
を説明するのは難しいです。
私が、取っ掛かりとした岩波ブックレットの「定常経済」は可能だ、という冊子が判りやすいと思います。
ぜひ参考にしてください。
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/2709140/top.html
今世界中で話題になっているトマ・ピケティの「21世紀資本」にしても
経済成長の行き着く先は一部の富者に富の集中する格差社会しか生まないことを示唆しています。
地球の資源が有限である以上、
私たちは、どちらにしても「定常経済」ということになってしまうのです。
エンドレスで経済成長しなければ成り立たないシステムなんて正気を疑う。
人類の歴史は、ほとんどこの「あるものでやってゆく」というシステムでやって来たのですから。
私が今回一番言いたかったのは、
私たち一人一人が、自分たちを取り巻く環境がよくなるために、
他人まかせにしないで、それぞれ考えてほしいということです。
小熊英二のベストセラー「社会を変えるには」が指摘するように、
民主主義とは、私たち一人一人がよりよい社会を創るために、それぞれの考え方を持ち寄り、
合意形成を生むためのシステムなのですから。
http://blog.goo.ne.jp/toshiaki1982/e/c3e3905618a7cbfa093e20b211f260df