笹倉(さぞう)湿原の秋を撮りたいと思っていた。
(笹倉湿原の新緑の季節も、どうぞ)
でも、あの辺りが紅葉の季節を迎える10月下旬くらいは、例年安定した晴天が続く。
干上がって乾燥した苔庭と紅葉では、なんとも絵にならない。
だから毎年、機会を伺いながらも見送っていた。
だが今年は、ちょっと様相が違う。
毎週のようにやってくる台風の影響で、たっぷり雨が降っている。
特に先週末は、すべての条件が揃っていた。
台風一過の雨上がりだし、笹倉周辺の森がちょうど好い案配に色づく季節。
でも触手は、瓶ヶ森の霧氷風景へと傾いてしまった。
それではと、一週間後。
あれから一週間も雨が降らなければ湿原の水は干上がっているだろうな?
「秋の森を撮影できれば好いや」と半ば諦め気分で出かけた。
ところが並べた写真のように、たっぷり水を湛えている。
予想外の光景に有頂天(笑)
悔やまれるのは広角系のズームレンズを修理に出していること。
水面への紅葉の映り込みが、超広角やマクロレンズの画角では捉え切れない。
超広角やマクロは被写体に極力近づくことで、その機能を発揮する。
でも、水際から被写体の距離が遠い状態では、レンズの機能が発揮出来ない。
あらゆる角度から四苦八苦しながら撮ったのが、この写真です(汗)
それと出発が遅かったのも悔やまれる。
笹倉到着が午後一時半。
秋の陽はつるべ落とし。
みるみる間に陽は翳り、水面に射す光が後退して影が覆ってゆく。
そして、やっぱり紅葉の時期を逸してしまっていた。
途中の森も笹倉も鮮やかな彩を散らせた名残の紅葉だった。
風景写真は一期一会。
最高の瞬間を読み取る能力も要求される。
時期も読み違えたし、常用レンズがなくとも、もっと頭を使えば、それなりの切り取り方があったかもしれません?
もう一度、チャンスがあるかな?
出来れば撮り直したいと願っています。
笹倉へ行かれる方は、台風の影響で道が荒れているので御注意を。
瓶をささっと切り上げて10時に引き上げて笹倉へ向かう予定を狂わせてしまったようで何だか申し訳ないです
出来れば昼前には撮影を終わらせたいですよね?
レンズについてはmisaも思案中
予定外の5200購入でしたから慎重になっていますが過去のランスケさんの画像を拝見しやっぱり今でしょ!
単眼に限りますね
さて来週末はそんなお話も出来るかなと楽しみに・・・・
行く行かないの決断は、まったく自分自身の問題です。
先週も帰路に笹倉へ寄ることが可能だったわけですから。
前回に引き続いて珍しく写真の技術論を綴っています。
本来は、こういう話題は極力避けたかったのですが。
どうも近頃、風景を描写する気持ちになれません。
今回も、森を群舞する冬の渡り鳥、アトリの群れを間近で目撃し強く印象に残っているはずなのに、
そのことを綴る方向へ気持ちが向かわないのです(汗)
何か切っ掛けがほしいです。
野球など、ほとんど観ない私が、TV中継を観続けています。
東北楽天イーグルス、被災地(蝦夷えみし)を何度も見捨てた日本を見返してほしい。
先日の研究会で魚眼レンズの風景(授業)で子どもたち全員が写っていました。これなどは時と場所に応じたものなんでしょう。
連休後の写真、楽しみにしています・・・
お祭り好きの鬼城さんにとって、忙しくも嬉しい季節ですね。
修理に出していたズームレンズが戻ってきました。
これで心置きなく撮影に出かけられます。
明日から、また瓶ヶ森へ。
低気圧通過後の寒気。
また霧氷と雲海が期待できます。
今度こそと、いつも思うのですが、なかなか思うように行かない報われない世界です。
それでも行くのですよね…
まったく懲りない哀しい性(さが)です。
さて、もう一度笹倉へ行けるでしょうか?
行き帰りのスカイラインからの山の気象状況を見て判断します。
長いブランクがあるのに登り切ってしまうところが凄い。
なぜ失敗なのか?
簡単に云うと、この写真は近所の溜池の紅葉写真だと云われても納得してしまうことです。
笹倉湿原は、世界でもここだけかもしれない珍しい苔が毬状に固まった湿原です。
最低でも、それを表現しない写真は意味がありません。
湿原の半分以上が水没していましたが、まだ苔が露出していました。
その上、苔の上に落ち葉が散り、その向こうの水面に紅葉の映り込みが。
残念ながら到着した時間には、すでに苔の部分は影に落ちていたため、極端な露出の明暗差がありました。
何度も試みましたが、苔の落ち葉と湿原全体を撮ることが叶いませんでした。
写真は動画と違って、とりあえずその一枚で撮影者の意図を表現しなければなりません。
困難だけれども、封じ込められたその一瞬は、強烈です。
私は、その一瞬を何点か連ねて、風景の物語を綴りたいと願っています。
今夜は、そんな最高の瞬間に出会えました。
東北楽天ゴールデン・イーグルス万歳。
田中将大は最高の千両役者でした。
被災地から立ち上がった星野楽天イーグルス、岩手出身のGinji選手の言葉には重みがありました。
田中選手もよかった。
この不屈の精神を政府はどのように感じるのか?
よかったねでは済まされない!
丁寧に説明されて写真を見ては、う~~ん。写真を見て、説明を読んでもう~~ん。
感性の問題で解決できそうもありません。(;.;)
わずか三日くらいで、あの満々と水を湛えた森の奥深い神秘の池は、
また元の苔庭に戻っていました。
周囲の紅葉も終わっていましたが、晩秋の木立を映す水鏡が
僅かながらも残ってほしかった(汗)
さて本来の苔庭と周囲の枯木立。
霧でも湧き出してくれれば好いのですが、お天気はピーカン。
ぐるり周囲を巡り、四苦八苦。
後は、皆さんの御判断にお任せします(汗)