不順な天候の夏が続いている。
それでもなんとか東北の旅、前半の目的地である白神山地、
における天候が保ってくれたことが嬉しい。
台風の通過を待って、八郎潟の干拓地である大潟の温泉宿を出発した。
でも結局、その日一日、台風余波の強風と雨の降り続ける行程だった。
海沿いの国道101号線から見える海は、
まるで冬の日本海を思わせる寒々とした風景だった。
そう、頭の中ではエンドレスで「津軽海峡冬景色」が鳴り響いていた(笑)
突然のどしゃ降りに駆け込んだ神社の軒下、
ちょうど昼食中の、気のいいおじさんとの他愛のない会話に和んだ。
その日は、白神山地の湖沼群、十二湖まで。
標高200m程度の海に近い山地にブナの森が広がる。
ここは白神山地の海側の端に位置する。
十二湖を象徴する場所は、
森の緑を映す深い青を湛えた青池。
隣接する鶏頭場の池も水面から樹木が林立する印象的な湖水。
青池に御一緒した大隈さん御一家は、盛岡在住。
夏休みの家族旅行は楽しそうだった。
キャンプ場では自転車旅に興味を持たれた仙道さん。
国道101号線上では、自転車旅の同士、東京の大学生、岩波くんと。
旅の思わぬ出会いと交流が嬉しい。
十二湖を出発して鯵ヶ沢あたりから津軽富士、岩木山の優美な姿を眺めながらの行程。
りんご畑も広がり、北国の旅情をそそる。
その日の宿泊地、つがる地球村も芝地に広がるキャンプサイト。
温泉施設が併設されているのが有りがたい。
東北のキャンプ場は温泉とセットのところが多くて快適。
さて翌日は、弘前から岩木川沿いを辿り白神山地へ。
西目屋の白神山地ビジターセンターで情報収集。
夕方、暗門のアクアグリーンビレッジに到着。
赤石川沿いにあるキャンプ場にも温泉がある。
マザーツリーへの道が未舗装のダートのため自転車で行けない。
弘前から津軽峠までのバス便があることを知り、それを利用することにした。
せっかく白神山地に来て山歩きしないのは、もったいない。
マザーツリーから高倉森を経て暗門まで下る5.5kmのルートを辿ることに。
案内所の人に、けもの道だとか山歩きに慣れた人でも途中で引き返したとか、
片道4時間かかるとか、熊が出るとか、散々脅かされた。
確かに高倉森からの下りは急峻な痩尾根で足元が悪い。
でも全体に歩きやすい山道で、
なんといってもブナの森の素晴らしい景観に圧倒される。
(北国のブナは深い雪で幹を洗われ白い)
途中で出会った地元の山の会の人によると、
マザーツリーは津軽峠から5分と近い場所にあるので、
白神山地観光のシンポル的存在らしい。
確かに幹回り4mクラスでは巨樹とは云えない。
(下の画像)
でも、この高倉森ルートには幹回り5mを越える巨樹(冒頭の画像)や
幹回り6mクラスのミズナラの巨樹(下から5番目)が見られる。
一人で歩くと、さすがに熊との遭遇が怖い。
一緒に歩いた東京の俵さん、奈良の高森さん、ありがとう。
色んなお話が出来て楽しかったです。
4時間どころか2時間半で下れたしね。
最後の画像は、厚い雲に覆われ行けなかった月山に因んで、
淡麗な美味しい純米酒でした。
サッポロの百人のキセキも美味しい麦酒です。
赤石川の冷たい水に浸して頂きました。
8/11 走行距離、72.3km。
8/12 走行距離、77.23km。
8/13 走行距離、59.33km。
蒸し暑い梅雨時の様相が続いています。
念願の白神山地、満喫していますね。知り合った方々の笑顔、人との交流の大切さを教えてくれます。
また、山の緑、自然の恵みも・・・
最後の酒とビールを冷やした赤石川の冷たい水、おもわずにんまりしました。
十和田湖畔まで。
久しぶりに百キロを越える行程でした。
一日中雨の上、十和田湖まで延々と続く上り坂に筋肉が痙攣しそう。
雨に打たれ冷え切った身体も凍えそう。
今朝も雨降りなので、奥入瀬渓流散策後、
八甲田山は諦めて恐山を目指します。
今週も、ずっと雨模様みたい。
めげずに温泉に入って温まりながら頑張ります。
人との出会いも自然。
海岸沿いの風景は厳しい東北の冬を連想します。
森や水の豊かさには惚れ惚れします。
お盆にご両親と奥の細道、東北の旅に行けて良かったですね。
頑張った分だけ名湯温泉で休んでください。
まさか、津軽海峡は渡らないですよね。
本日は野辺地のビジネスホテル風の民宿に宿泊しました。
(長期滞在者向けの宿泊施設でお客は六ヶ所村のお仕事です)
昨日は、土曜日なので温泉宿は満室で断られました。
冷えた身体を温めたかったのに(悲)
この一週間くらい最高気温が25℃以下という日が続いています。
昨日は正午ころの国道の気温表示が21℃でした。
そして今日の下北方面の最高気温は23℃です。
十和田湖は山の中なので20℃以下だったかも?
八月半ばだというのに、十月下旬くらいの気温ですよ。
東北の冷害という気象現象を実感しました。
東北の山へ入るので長袖とフリースを持ってきて良かった。
日本列島は縦に長い。
緯度による気候風土の違いを身体で感じています。
(もうナナカマドが色づき始めています。秋の花も咲いている)
四国は、本当に穏やかな南国ですよ、ホッホさん。
今日は東北のパワースポット、恐山へ行ってきます。
ここなら晴天よりも、どんより暗い空模様の方が、風景として絵になりそうなので(笑)
ロードムービーを撮るつもりだったのに、
風景の中を走る自転車を撮る余裕がありません。
これはセッティングに時間がかかるし雨の降り続ける中ではね。
今日は曇天の予報なので撮れるかな?
これから太平洋沿岸を南下します。
宮古あたりから遠野や花巻へも寄り道もしたいよね。
柳田國男や宮澤賢治の世界に触れてみたい。
その頃には天候も安定してほしい。
我々は、年齢的に、早くホテルに着かないと、目が見えなくなるので、観たい景色の我慢くらい・・・
写真は何も語りませんが、ここ数日の旅は、私の心情なら、藤沢周平作品です。
暗くて、救いようがなくて、我慢我慢で・・・
それでも、前に前に・・・さすがに山で鍛えた強い心をお持ちですね。
お天気の回復を、お祈りします。
残念ながら、恐山を目の前にして旅を終えなくては、ならなくなりました。
松山を出発して、28日、2200kmを越える自転車旅でした。
太平洋沿岸を辿る東北旅の折り返し点目前だったのにね。
詳細は、また状況が落ち着いたら報告します。
皆さんの暖かい応援に感謝します。
運が良かった。
きっとご両親が守ってくれたんだと思います。
松山に帰ってまたM病院に入院ですね。
お大事に!
残念ですが、楽しみにしてた遠野物語、宮澤賢治の
世界は次の機会に・・・チャンスがあればいいですね。
撮りためた写真楽しみです。
https://www.youtube.com/watch?v=wl9BkAlSKo4
ニーナ・シモン「ヒア・カムズ・ザ・サン」
https://www.youtube.com/watch?v=xr8ol8ufSRg
ランスケさんお疲れ様でした。
癒されてください。
事後処理を、やっと終えて、四国に帰還の途上です。
唯、今は事の顛末を語る言葉がありません。
旅の挫折から回復するには今少し時間を要しそうです。
まるでアメリカンニューシネマのような
唐突なエンディングなのだから。