陶芸教室 夢工房あすか

大分市内にある陶芸教室のブログです。
  大分市南春日町12の8
  電話 097‐545‐3581

課題を克服してスープカップを

2024-02-22 23:18:36 | 湯呑み、カップ、ポット
 
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 ■ 課題を克服してスープカップを

板状にした陶土を型に嵌めて器を作ると容易に作品ができます。
これを「タタラ作り」と言うのですが、板状のものを半筒形の
型に嵌め込むとなると、大きな皺が発生して作品にならないのです。

解決策がないかと一晩考えたらアイディアが浮かんだ。
ふた手間ほどかけたら作れるようになった。

このやり方で作った作品が羽田さんのスープカップ四つです。
型にしたのは羽田さんが不用になったと言う漆塗りのお椀です。
お椀の内側を使って同型同寸の器が出来るようになったのです。
取っ手はお椀から外せるようになってから取り付けています。


 




ご本人も満足したようで、一昨日も教室に来て、
同じやり方で再度スープカップづくりをしていた。
要領を掴むとさらに良いものが出来るようになるでしょう。
無理だと思っていたものも工夫すれば出来るものです。

タタラ作りだと初心者でも容易に作れます。
羽田さんのお友達が体験に来られたので、
このタタラ作りで中皿を作つてもらった。
これは、型にタタラ板を被せて成型してます。
また、足立さんの知人も体験に来られたので、
同じようにお皿を作ってもらった。拡大してアップしよう。

 


私は皆さんに陶芸の基本を知ってもらいたいという思いが強く、
陶芸体験でもこれまでは「玉づくり」で湯呑みを作つてもらっていた。
そして、その後の「削り」も「釉薬掛け」も体験してもらうようにしていた。
一回分の料金で三回来てもらっていたが、このコロナ禍では、三回も
来れないので、一回で容易に出来る「タタラ作り」を行ってもらっている。


 ※ 生徒さんへ
  今、素焼きを始めました。
  土曜日の昼頃に窯出しをしますので釉掛けに来て下さい。
  この素焼きの窯に羽田さんが一昨日作つたスープカップも入ってます。



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こういう本があるといい。こういう本が欲しかった。
アマゾンの陶芸ベストセラーでNo.1 にランクされたこともある実用書。
アマゾンへは、こちら をクリック。定価は1,400円です。
第二版のリユース本には当時、5,000円のプレミアムが付きました!!
最近では、7,282円まで高騰しています。不朽の名著に・・・。

<補足> アマゾンで通信販売をしてる時に、クチコミに
嬉しいコメントをいただいていますので記載させていただきます。

「陶芸の最も基本的な所から、
比較的細かいポイントに焦点を合わせて紹介してあるので、
かゆい所に手が届くといった感覚で非常に役に立ちます。
少し学んだ経験がある人でも改めて得るものがあるのでは。
作品集もどれも素敵ですね。」


どなたか存じ上げませんが、ありがとうございます! 


≪陶芸の基本シリーズ連載記念の特典≫
自費出版した 『生活にうるおいを与える食器づくり』 の
改訂版は完売しましたが、改訂前の初版の在庫も残り少なくなりました。
ほしい方がおられましたら出精価格でお分けします。

定価は @1,400円ですが、硬貨だとかさばるので、
お札で、送料込みで @1,000円にします。
初版ですが、ページ数は改訂版と変わりません。


手びねりからろくろ挽きまでの一貫した手法を
知りたい方には大変参考になる内容になっています。

陶芸の手法を文章だけで論理的に解説した国内唯一の作陶の入門書です。
ただ、作陶の手順を易しくかみ砕いて記述しましましたが、
文章だけの説明ですので初心者の方には理解しづらいかも知れません。
初心者の方は最初は市販の参考書などを見られる方がよいかも知れません。
写真や、絵、イラスト付きの素敵な作品が掲載された入門書です。
それらの市販の参考書にはお薦めするようなものもないですが、
陶芸とはどんなものなのかを知ることが出来ます。

陶芸をやってみて、ある程度分かってきて、
「何か違うなあ・・・」 とか、「基本から学び直したい」 とか、
「もう少しステップアップを図りたい」 「理に叶った陶芸をしたい」
と思われたら拙著を読んでみて下さい。目から鱗が落ちます。
ためになる役に立つ本格的な陶芸の作陶の手引書です。
基本となる手法を知ってもらうために書き下ろした教則本です。

毒舌な言い方になるが、市販の陶芸の入門書は
ためになることが一つか二つしかないように思うが、拙著には
八つや九つかそれ以上あるように思うのは買い被りであろうか。
一度は読んでみることです。それを生かすかどうかはあなた次第です。

ブログにも 「手びねりとろくろ挽きの作陶の基本」 を開示しましたが、
この本は、さらに詳しく論理的に解説した内容になっています。
ブログのカテゴリーの 「陶芸の基本」 の記事も閲覧者が大変多くなっています。
このカテゴリーはブログのベスト閲覧シリーズになっています。
粘土細工的でないオーソドックスな陶芸が普及することを願っています。

因みに、最初から形を作りながら成型するやり方を「手捏ね(てごね)」といいます。
代表的なものに「楽茶碗」があります。伝統的な抹茶茶碗の作り方です。
このような作り方もありますが、現代の電動ろくろの手法とは異なります。
現代陶芸においては、電動ろくろと一貫する手びねり技法を学ぶようにしましょう。



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粉引きのスープカップ

2024-02-07 23:10:00 | 湯呑み、カップ、ポット
 
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 ■ 粉引きのスープカップ

ろくろコースの佐藤(恵)さんの粉引き(こひき)のスープカップ 四つ。
粉引きとは、生乾きの赤土の器を白化粧泥に浸して白くしたものです。
粉引きの器は還元焼成するのですが、教室では酸化焼成しかやってません。
酸化焼成ですが、今回は還元焼成みたいなシックな焼き上がりになりました。
酸化焼成ではあまり見掛けない焼き上がりです。ろくろ挽きの作品です。
ろくろの経験は浅いが形がよい。下向きに付けた半円形の取っ手もかわいい。


 


 

 


目の細かい赤土だが白化粧土を掛けてない所も磁器ぽくっていい。
粉引きの器は、使用時に少し手入れに気をつかう必要があるが、
奥行きのある白い柔らかな雰囲気が女性に好まれる。
器に白化粧をしてるのです。それで粉引きと言われる。

佐藤さんは最近は、干支の辰や、ひな人形づくりに精を出している。
干支の辰は先月にもブログにアップしたが、細工物がお好きなようだ。
新作のお雛様と兜は数日後に本焼きをします。

教室は女生徒さんが多いのだが、意外にも今までは、
お雛様などの小さなフィギュアものを創る生徒さんが少なかった。
食器づくりを教えてることもあるが、最近は小物作品を創る生徒さんが多い。
次回から今年 1月の初窯作品をアップします。

 生徒さんへ:
2月の本焼き(今年 2回目)を四日後の 11日(日曜)の夜に行う予定です。
14日(水)の午後に窯出しの予定です。お楽しみに!



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趣のあるコーヒーカップ

2024-01-20 22:46:11 | 湯呑み、カップ、ポット

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 ■ 趣のあるコーヒーカップ

先月の新作をアップします。
藤原さんが久し振りにお一人で陶芸を。
何年ぶりだろう。一人では 10年ぶりのようだ。
下の息子さんは保育園に、上の娘さんは小学校に。

藤原さんは手びねりで、
土肌を生かした作品づくりをする。
土器風でかつモダンな作品づくりをする。
造形美も豊か。そして陶土の土肌の素朴さを残したり、
釉薬を薄く掛けたり、拭き取ったりして品のある加飾をする。
また、以前にはリフォームしたお家の居間や、寝室、キッチン、
トイレ用の電球傘など素敵なインテリア作品をいろいろと創っていた。
(この作品はカテゴリーの「花器・壺・電気傘など」の中にあります。
 2019年8月に “インテリア作品” として8回にわたって掲載)

今回は手びねりの玉づくりでコーヒーカップを。
趣があり、サイズもいい。全体をアップしよう。


 

 


左のカップは写真では黒っぽいが赤土に緑釉。右が白土に黄瀬戸釉。
少し大きめの 330ml と、最適な容量の 270ml 入るカップです。
下を膨らませ、上を少しすぼめてコーヒーの香りを閉じ込める。
ご主人と二人でコーヒーを美味しく楽しめますね!


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卒業生への記念品に

2023-12-09 21:46:35 | 湯呑み、カップ、ポット
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 ■ 卒業生への記念品に

佐藤(朋)さんは医療福祉の専門学校の先生をしている。
ほぼ 3年ごとに生徒さんへの卒業記念の器を制作している。
2ヶ月ほど前から 35人の生徒さんに贈る湯呑みを作り始めた。
今回のものが三度目か四度目になる。以前の卒業生たちは
先生からプレゼントされた卒業記念の湯呑みをそばに置いて、
情熱をもって仕事に励んでいるだろう。日々成長しているだろう。

佐藤さんは 1ヶ月に 2回ほどしか来ないが、
来年の 3月の卒業式に向けてピッチを上げたいところ。
電動ろくろで作品を作るので回数を増やせば早く出来る。
忙しいようだが毎週来て余裕をもって仕上げたい。

今日は 1時間半ほどで 6個ほど作っていた。
暫く休んでいたが、感覚を取り戻したようで、
今日は前回よりも二回りほど大きめに作っている。

次回に削って高台を出す。それを「素焼き」する。
その次が釉薬掛け。それを「本焼き」すると完成する。

以前の作品には、生徒さんの名前を入れていたが、今回は
下絵具で花模様を描いたり、イッチンで花を描いたりしている。
イッチンとは、スポイトで白絵土を絞り出して細い線で描くのです。
イッチン描きした花に色付けをするとカラフルになるが手間がかかるかな。
どちらかに統一するのだろうか。それとも両方使うのだろうか。模索中か。
サイズや模様が異なっている方が生徒さんも好みで選びやすいかもしれない。


  




学生さんたちは国家試験に向けて最後の追い込みをかけている。
佐藤先生も忙しい中で卒業記念のカップづくりに頑張ってます。
合格率 100%に向けて生徒さんたちももうひと踏ん張りしよう。


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朴訥なマグカップやオーバルなお皿

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 ■ 朴訥なカップやオーバルなお皿

今回は なかむら葉子さんの手びねりの器。
この器は本人が手びねりで作つたマグカップ。
飾り気なさが素朴さを感じさせる器です。温もり感がある。
ぎこちなさもあるが、口縁を抹茶茶碗の五岳のように滑らかな凹凸をつけたり、
形も思い切って変形させてもよいかも。イラストにもマッチするかも知れない。
作意的ではなくナチュラルな感じのフォルムに変形させるのは難しいのだが・・・。


 

 


お皿はタタラづくりで成形。
楕円形がイラストにマッチしている。




次のコーヒーカップはご主人がろくろ挽きして、
葉子さんが取っ手を付けてイラストを描き、釉掛けしたもの。



形もモダンな感じ。使いやすそうなコーヒーカップ。
口が狭まってるのでコーヒーの香も残りそう。いいね!
120~150ml 用か。もう少し大きい 230~250ml 用もほしい。


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