8月中旬に蒔いた白菜がだいぶ大きくなってきました。
今年は8月23日まで降雨が無く、発芽が予定より大幅に遅れたため、早い時期から収穫するのは無理そうです。
同じアブラナ科に属する小松菜や水菜の場合、若い内から間引き菜を楽しむことができますが、結球前のこの時期、白菜の葉は毛羽立っている上にゴワゴワしており、食べても美味しくありません。
しかし、この特徴ゆえに、白菜は雨が少ない状況でも巧みに水を集めることができます。
雨雲が発生しにくい乾燥地域では、昼間の日照による気温上昇と、夜間の放射冷却による気温降下によって、昼夜の寒暖の差が大きくなり、大量の朝露が生まれます。
中国北部原産と伝えられる白菜や大豆は、茎葉にびっしりと生えた毛によって効率よく朝露を集め、雨の少ない風土を逞しく生き抜いてきたようです。