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創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

さらなる飛躍をするために2

2013年12月02日 | 山三 三ツ屋染舗について

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

着物の洗い張りで水洗いを行っている所を幼少より見ていましたが、

修行終了後に丸洗いをドライクリーニングにて行って来ましたが、

汚れ落ちや糊による輪じみの解消の為に仕立て上がりのままで水洗いが出来ないのかを

常に求めていました。長襦袢の白地の物も全体的に漂白する事も可能になりますし、

水洗いを行うとカビの原因になる糊の除去も可能になりますし

ドライクリーニングに比べると洗浄力が強い丸水洗いの技術の確立に全力を注ぎました。

良い資材メーカーに出会い、繊維と染料の保護出来る洗剤や色止め剤や仕上げ剤などで

水洗いは可能になりました。洗い張り技術の応用で寸法の縮む事もクリアすることが出来ました。

また和裁の技能士会のマスターの資格を取得し技能士会の検定試験を検定されている方に

和服の仕立ての技術を教えて頂きました。

さらに平成20年に25年使用した仕上げ台をアパレル仕上げでは当たり前になっている

吹上の仕上げ台に入れ替えしました。

仕上げ台 吹上工程

仕上げ台 吹上工程

この仕上げ台を導入した事で長年悩まされていた縮緬の生地に発生して

いたアタリの問題も解消しました。さらに縮緬振袖の袖の型崩れ(ちじみ)も

袖山が縮み弓なりに Before

 

袖山がきちんと伸び一直線に after

この仕上げ台できちんと復元出来る様になりました

上前の衽と身頃 表地が縮んで袋に Before

アタリも出ず刺繍も詰まらず綺麗伸びました after

この仕上げ台を導入後、仕上げ(プレス)の技術が格段に向上しました。

丸水洗いが可能になりました。水洗いの洗浄力の強さは素晴らしいですが、

着物の寸法の狂いが生じますが復元力が強く狂いを最小限にする事が可能になりました。

水洗いは当店では現在長襦袢、単衣物を中心に行っております、

理由は、水洗いにより肌の触れた部分の汗ジミの完全除去を行い

汗による黄変を防ぐ事が第一です。しみ抜きによる汗処理の限界を

30数年行って来たしみ抜き職人の根本的解決の答えだからです。

袷の着物でも水洗いは可能ですが、リスクが大きい様に感じられますし、

袷ではそこまで汗の問題は少ない様に思います。

まだぼかし八掛の色泣きや表地の染色堅牢度の問題や

仮縫いの新反を湯のし後に全体日焼けを全体的に色掛け(染色補正)を

行ったきものは、水洗い後の色掛けが取れます。そのきものを修正をせず

焼けた状態でお返しして、お客様の着物のせいにし

さらにお客様の自己責任にする心無い業者もいますのでご注意願います。

 

水洗いのリスクは私自身が新反から湯通し、湯のし、新反の焼け直し、しみ抜き、染色補正、

丸洗い、洗い張り、染物、を実際に作業しているので良く理解しています。

そのようなきものは受付の段階でお客様の確認をいただき加工に取りかかりますので、ご安心下さい。

 

 

着物のしみ抜きは、厚生働大臣認定一級染色補正技能士のいる。

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

営業時間 平日(月曜~土曜) 午前8時~午後6時

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さらなる飛躍するために

2013年11月25日 | 山三 三ツ屋染舗について

皆様こんにちは 

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

平成8年に、しみ抜き機を導入後に今まで難しかった品物や

出来なっかた物も出来るようになりました。

毎日のタオル洗いとたたみからも解放されました。

とても喜ばしいことですが、同じ機械で同じ薬剤を使用して作業していても、

結果も同じである程度の伸びしろも無くなり仕事に対しての限界を感じ始めていました。

当時はあまりクリーニング業界の方たちとも付き合いも無く一人で孤軍奮闘していました。

情報元もあまり多くありませんでした。

平成16年に思い切ってクリーニング展示会に行って見ました。

たくさんのブースがあり新しい機械もあり

しみ抜き機のデモンストレーションも行われていて

人のやる仕事は良い意味でも悪い意味でもとても参考になりました。

みけし洗いの小出先生や不入流の高橋先生もブースに立っていらっしゃいました。

高橋先生はクリーニング店の方の持ち込んだ絹のブラウスの脇の黄変の汗ジミの

作業をしていました。しみ抜きの実演を見せていただきとても参考になりました。

絹のブラウスも品質表示がドライクリーニング指定なので指示どうりに作業すると

脇の黄変の汗ジミが発生します。ドライクリーニング後にしみ抜きで

脇の汗ジミの成分を取り除く必要があります。

又は水洗い(ウエット)をすれは脇の汗ジミも黄変化しないのですが

ドライクリーニングが主流の為、どちらも行っていない様にでした。

平成12年以降にウエットクリーニング(水洗い)が少しずつクリーニング業界内からも

広まっていった様に感じます。

色々な書籍も購入して少しずつ仕事のやり方も変化し始めました。

あるお客様から男物の着物で無数のしみだらけのきものをお預かりしました。

洗い張りとしみ抜きをおすすめしましたが、丸洗いしみ抜きを希望されました。

本来丸洗い(ドライクリーニング)としみ抜きを行う予定でしたが、全体に寸法が

縮む事の了承をいただき水洗いとしみ抜きを行いました。

画像はございませんが綺麗になりましたが、多少の型崩れと寸法の狂いが生じました。

この頃からドライクリーニングによる丸洗いと洗い張りによる水洗いの融合が

出来ないかを強く感じ様になりました。

絹は水洗いをする事は出来ます。

なにせ当店は洗い張り屋ですので……

しかし幾つかの危ない橋(リスク)を渡らなければなりません。

  1. スレ     
  2. 色泣き   
  3. 縮み   
  4. 型崩れ
  5. 染色補正後の処理

このリスクの解消のための研究が1年程続きました。

この事が解消されればきものの丸水洗いが可能になると信じ

一つ一つ解消の道を歩み始めました。

 

着物のお手入れは、厚生働大臣認定一級染色補正技能士のいる。

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

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サン京都しみ抜き機購入

2013年10月24日 | 山三 三ツ屋染舗について

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

帰郷してからしみ抜きはスプレーガン2丁とタオルと簡易バキュームモーター機を使用していました。

   

スプレーガン 簡易バキュームしみ抜き機

(これらの機器は現在使用していませんが廃棄せず保管しています。)

しみ抜き作業はタオルの上にしみ抜き汚れやしみの部分を置きスプレーガンを使用して

しみや汚れをタオルに移す作業でした。このバキュームモーターは簡易式なので

汚水用のタンクが無く、主に乾燥用に使用していました。

しみ抜き作業後に汚れたタオルが100枚以上有り、作業後タオルを洗いとタコ足のハンガーに掛けの

作業とタオルをたたむ事が毎日の日課でした。新しく買った洗濯機も大量のタオル洗いに使用する為に

1年で動かなくなった事も有りました。

多賀製のスポッターのしみ抜き機もありましたが、洋服のしみ抜きには良いと思いますが

吸入口が小さい為に、和服にしみ抜きに欠かせない、衿、袖口、裾の部分洗い作業がしづらく、

和服には向かないと判断して導入を見送っていました。

他にも幾つかのメーカーの物も見ましたが、なかなか思った物が有りませんでした。

着物用の機械を探していた所、札幌で行われたクリーニング機械の展示会でサンテック(現サン京都)の

しみ抜き機を見て部分洗いのしやすさやバキュームモーターの強せの良くとても気に入ったんで

平成8年12月に導入しました。

サン京都のしみ抜き機

 

空バキュームモーター

誰かに習ったわけでもない為に初めて使用して中々機械に馴染めず、随分と戸惑いもありましたが、

使用していると段々と機械の良さに気付きとても素晴らしい機械だと改めて思いました。

大阪で自動車免許を取得して、帰郷後に後輪駆動車(FR)を雪道で運転して、尻振りしたり、

わだちから抜け出す為に180度回転した経験を持っている物が四輪駆動車(4WD)を乗り

とても安定していた事と同じ感動を味わいました。

考えてみればスプレーガンで噴射した液をバキュームモーターで吸い取る

まさしく相互作用でしみを抜く、使用した薬品をすすぎ出す事が出来薬品のすすぎ出し不足による

経時変化による黄変化を防ぐ事がより良く出来る様になった事を本当に喜ばしい事です。

しかし機械の性能を過信してゆすぎ不足にならない様に心を引き締めております。

タオル洗いからも解放され、しみ抜きの技術もかなり進歩しました。

この当時師匠の所でもこの機会はまだ導入していませんでした。

師匠とも機械の素晴らしさの話をしましたが、まだ「タオルも良いところがある」と言っていました。

私自身は新しい技術や機械を導入時には今までの技術ややり方を一度分解して新しく組み換えて

行く事にはとても抵抗がありますが、その為の向上心を奮い立たせて前に進みました。

そして今までのしみ抜きはなんだったんだと噛み締めます。

しみ抜き機の代金は私に取っては非常に高額でしたが、その後の職人人生を大きく変革した

機械でした。

 

着物のしみ抜きは、厚生働大臣認定一級染色補正技能士のいる。

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帰郷してみて4

2013年08月30日 | 山三 三ツ屋染舗について

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

昭和59年のお盆明けから店舗の建て替え工事の為にお向かいの、

空家をお借りして仮店舗で四ヶ月間営業しました。

家具は出来るだけ自分たちで運び、湯のしの機械は、

かなり重いので高校生の頃にバイトしていた引越し業者から10人も来て運んでもらいました。

湯のしの機械

昭和59年12月12日より新店舗にて営業になりました。

かなりスペースも広くなり、作業もスムーズになりました。

新店舗 

翌年には、ドライ機も導入しました。

小型の機械ですが着物を少量洗いをしているので十分な大きさです。

 

ドライ機(5kg)

ドライ機を導入後速やかにクリーニング所の開設の申請を保健所に行いました。

クリーニング所開設確認書

クリーニング師免許証

クリーニング業の定義については「衣類等を原型のまま洗たくする」と定めているので、

製品を解いて洗濯する洗い張り業などはクリーニング業ではありません。

丸洗いは原型のままでドライクリーニングを行うので

クリーニング業の公衆衛生の観点より

都道府県知事が与えるクリーニング師が一名以上いる

保健所に申請したクリーニング所で行っています。

私は大阪で修行時代(昭和57年12月20日)にクリーニング師の免許証を取得して、

大阪府で申請したので交付知事が大阪府知事になっております。

クリーニング所を開設してからは、お客様と私共事業者も安心して営業しております。

 

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帰郷してみて3

2013年08月24日 | 山三 三ツ屋染舗について

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

まずは、しみ抜き部門を立ち上げ、たくさんのしみぬきの仕事が集まりました。

着物は沢山売れていましたが、札幌では、しみ抜き業者が絶対数足りない状態でした。

毎日必死でしみ抜き作業を続けていました。昭和59年に入り店舗及び作業場の建て替えの話が出てきました。

建築業者の選定や建物の設計と金融機関との交渉と両親は大忙しでした。

店舗作業場の建て替えまでの間、ドライ機が無いため丸洗い(ドライクリーニング)の下洗いを

出入りのクリニング業者に頼んでいましたが段々と限界を感じ始めました。

当時ドライクリーニングも試行錯誤の段階でしたし、資材も現代ほど性能は高くありませんでした。

ある資材商が高名なクリーニング店の洗い方をしていました。

ドライクリーニングの洗浄力の強化の為の洗い方(高ソープ濃度と高水分と溶剤を弱アルカリ性にする)と

乾燥スペースの問題から乾燥機の使用していたの為着物の型崩れが発生しました。

型崩れとは裏の八掛(裾回し)が縮みバランスが崩れ(この状態を袋になると言います)

八掛が縮む 表地袋(だぶ)状態 悪い

表地が袋(表だぶ)袋状態 悪い

 

八掛が伸びる(裏だぶ)

表地が縮む

表地縮みなし (理想 )

八掛縮みなし (理想)                            

袋の状態(表だぶ)になるとプレス(アイロン仕上げ)もとても難しく

八掛が完全に伸びず、プレスで治らない場合は、仕立て屋さんの手を煩わせる事になります。

仕立て上がりは表地と八掛は縮の無い状態てす。

保管状態によっては袋になる事もありますが

丸洗いにより袋の状態になった場合は必ず元の状態に復元する必要があります。

 

この事から型崩れ防止の為にやはり自然乾燥のほうが良い事も再確認しました。

またソープ濃度が高い事でしみ抜き作業をしても残留ソープの為に発生した輪じみがぼかしきれずに

再洗いになりました。この洗い方は一般の洋服の洗いの方法では和服には不向きな事が分かりました。

師匠の所のドライクリーニングしか知らなかっ事と洋服の洗いとの違いが認識出来その後の 自分の

知識と仕事の巾が広がりました。

また修行時代の薬品ややり方に少しずつ限界を感じていました。

特に古い黄変のしみ抜きでした。

ほかのしみ抜きの講習会で学んだ事や高名の先生のしみ抜きの書物や

クリーニング業の諸先輩のアドバイス等も謙虚に耳を傾けました。

いろんな薬品をテストしたり道具を使い方を工夫し少しずつ自分のスタイルを確率していきました。

たくさんの人の技術を学び良い所も悪い所も少しずつ分かってきました。

店舗建て替えまでの期間に和服丸洗いの勉強と洗剤の選定、溶剤管理、前処理(下洗い)、洗浄時間等

研究を行ないました。

 

着物のお手入れでお困りな場合方は、

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご連絡下さい善処致します。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

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