皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
出入りの呉服屋さんから絞りの羽織袷の洗い張りの依頼でした。
絞り羽織 解き中
羽織裏 洗い張り前
いつもの様に解いて、ミシンではぬった後に蒸気アイロンを掛けた所が蒸気の筋が出ました。
アイロンを掛けた所のみ糊が立ち硬くなってしまいました。
他にも濡れた部分が輪じみになっていました。
羽織裏 洗い張り後
洗いで水に入れると、白い粉っぽい糊が出てきました。
蒸気の筋も糊が取れると消えてしまいました。
羽織裏 袖の裏
袖の裏に表地の色が移染していました。
経験則ですが、絞り表の染色に使用している染料が酸性染料や塩基性染料が多く使われています。
絞りの場合は染付けと色止めが甘い為に色が出やすいです。
この方病院で注射をしてエタノールの付いた脱脂綿を当てて止血していた時の
エタノールにより表地の染料がにじみだしたものと思われます。
注射の時や蒸留酒等をかからない様にご注意願います。
今回は羽織裏の為に目立たない事とお客様のご予算の関係で
しみ抜きの依頼が無かった為に移染はそのままで納品致しました。
洗い張りの職人として産地で使用する糊何とかならないか、いつも苦慮しています。
着物の洗い張りは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
〒062-0902
札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号
電話011-811-6926 FAX011-811-7126
メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp
ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp
営業時間 平日(月曜~土曜) 午前8時~午後6時
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