皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
ブティックからクリーニングの依頼です。
ブラウス
このブラウスは、色々な生地をつなぎ合わせた特殊なデザイン、私も見た事有りません。
受付時に何かが引っかかりました。袖や裾に薄地のレースが有るために
洗いで余り無理が出来ないなと感じましたが
前の濃紺のレース編みが色が泣きを起こさなければ良いのだけれどと感じていました。
着物でも洗い張りをして刺繍の糸から染料の泣き出す事がたまに有るため
念のために、レース刺繍の色泣きのテストをして見ましたが、色は出ませんでした。
gente-gente イタリア製
ブラウス品質表示
綿80% ナイロン15% ポリウレタン5%
手洗いOK ドライクリーニング× になっていました。
打倒な表示と思い、衿汚れは手洗いでは落ち無いので前処理で衿汚れを落として
水洗いを行いました。洗っている時は洗浄液がほんの少し青っぽくなった為に
短時間で出した所レースの刺繍から色は出ていませんでした。
短時間の脱水を行った所、レースの刺繍からドバっと色が出て周りに付いてしまいました。
ブラウス レース刺繍から色泣き
少々油断していました。
「まったく後のフェスティバルだぜ」←ルー大柴の声が聞こえてきました。
ブラウス レース刺繍から色泣き
ブラウス レース刺繍から色泣き
まーものの見事に色がとびっ散ったと感心しながら、一旦洗い水洗いを中断して
しみ抜きの工程に戻り、飛び散って染料を落としてから、再度ゆすぎと糊付けを行い、
急いで、ドライヤーで刺繍を速乾しました。
ブラウス 色泣きしみ抜き後
一点洗いを行っていた事とテストの時に色が出ずに水洗いの工程で色が泣き出した事
刺繍を色止め工程を省き洗った事等を反省した事と色抜き剤が良く効き良かった事等
勉強になった品物でした。
ブラウス 仕上げ後
持ち主のお客様は洗っている過程でこんな事が起こっている事はご存知無いと思いますが
ある程度色泣きは想定内でしたが、色泣きのテストの仕方を少し考え直さなければいけないのか
洗い方を考え直さなければいけないのか、それともイタリアの染めが甘い為にお断りしようか等
きちんとリカバリーが出来たので良しとするか等色々と考えさせられてしまいます。
今回はリカバリーの方法が上手くいった為にほっとしています。
本来自分の未熟な判断の為に引き起こした事ですが、クリーニングに携わる方には
参考にして欲しいと考えてあえてこんなブログの記事にしてみました。
洋服のお手入れは、
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
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