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創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

小紋について

2016年05月20日 | コラム

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

小紋柄の付下げの丸洗いを依頼されました。 

小紋(こもん)は日本の着物(和服)の種類の一つ。

全体に細かい模様が入っていることが名称の由来であり、

訪問着、付下げ等が肩の方が上になるように模様付けされているのに対し、

小紋は上下の方向に関係なく模様が入っている。

そのため礼装、正装としての着用は出来ない。

現在は模様の大きさや密度に関わらず、上下方向関係なく模様が入っている着物は総称して「小紋」という。

染めの技法によって「紅型小紋」「絞り小紋」「更紗小紋」など多種多様な小紋が存在する。

その中で、主な「小紋」の技法として知られるのは「江戸小紋」「京小紋」「加賀小紋」である。

また礼装の下の普段着に属するものであり、着物の格としての用いられ方もする。(ウイキペディア参照)

小紋にもいくつかの染めの技法がありますが、今回は伊勢型紙を使用して染めている小紋の注意点の

お話になります。

小紋柄の付下げ 

丸洗い仕上げ後の全体画像ですが、良く見ると一尺間隔に横線が入っていました。

 小紋柄の付下げ 横線

横に白い線が見えます。

 小紋柄の付下げ 横線 

 小紋柄の付下げ 横線 

 小紋柄の付下げ 横線 

 小紋柄の付下げ 横線 

 小紋柄の付下げ 横線

この横線は伊勢型紙を使用して糊置きして染めた小紋染めです。

長さ一尺の型紙を生地に置き糊置きして次に横にずらしながら、30回以上糊置きして行くために

時々横線(横段)が発生する事があり、それを染色補正で色掛けして修正していきます。

その為に洗い張りを行うと修正が取れ、染めムラや横段の修正が取れるために、

洗い張り店によってはお断りするお店もあります。

ほとんどの悉皆屋等も洗い張り後に修正が取れ再修正となると

洗い張り工賃の数倍の染色補正料が発生する為にお断りしています。

当店は私自身が染色補正が出来る為に洗い張りで修正が取れても私が修正します。

私自身も親が行った洗い張りの修正で苦い思いをしながら、自店ののれんを守った事を多々有りました。

手染めの商品は染めムラ等が逆に手染めの味と言う事になります。

小紋の横線(横段)を見て現在は補正が出来ますが

初めは小紋の修正が出来ずに戸惑った事を思い出し記事を書いてみました。

 

着物のお手入れは

厚生働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

営業時間 平日(月曜~土曜) 午前8時~午後6時

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