皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます!!
作家物の江戸小紋袷を着用後に汗をかいたのでしみ抜きをして
欲しいとのご依頼でしたが染色補正後の移染直しのご依頼です。
江戸小紋袷(作家物)
たとう紙
東京のお店のたとう紙に入っていました。
江戸小紋袷(作家物)落款
小紋師菊池宏美となっています。
江戸小紋は伊勢型紙を使って糊置きをして染めていきますが、
染上がった後に染難が出る為に作家自ら刷毛で補正していきます。
以前東京の呉服問屋さんから教えていただきましたが、
江戸小紋の洗い張りは京都等では受けない事をお聞きしました。
理由は洗い張りをして水に入れるとこの染色補正で直した部分が
落ちたり色泣きしたりするためにその後に再度染色補正に莫大な
金額がかかるので、おことわりする事が当たりまえになっているとの事でした
江戸小紋袷(作家物)汗しみ後
汗をかいた事による補正した部分の染料や糊や加工剤が浮き出て
しみになってしましました。表地と胴裏が酷いことになっています。
表地の黄色い部分のしみを無理をして地色が剥げると色掛け(染色補正)が
大変ですしある程度無理をしないと黄色いしみが落ちないし、色掛けの可能な所と
しみ抜きで落とせる部分のバランスを見ながら作業を続けました。作家さんの作った
江戸小紋と私自身の41年の経験と染色補正技能士の現在持ちうる全ての力を出しての
真剣勝負となります。
江戸小紋袷(作家物)しみ抜き後
今回の真剣勝負は負けなく綺麗におとす事が出来て良かったです。
江戸小紋袷(作家物)仕上がり後
綺麗に仕上がりホッとしました。
今は鬼籍に入った、仕事を教えてくれた師匠、江戸小紋の大変さを教えてくれた問屋さん
いつもお導き、ご加護を頂いている先祖諸霊と神々に感謝の祈りを捧げます、
ありがとうございます。
着物と洋服のお手入れは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
〒062-0902
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メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp
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