皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます!!
茶道の先生の男物御召袷のお手入れのご依頼です。
男物御召袷
男物御召袷掛衿 ヤケ
撥水加工済みの着物でしたが長期間着用の為にたけのこ仕立てですので掛衿の折れた部分が
ヤケていますが普通の状態では分かりずらいです。
男物御召袷掛衿ヤケ
この様に掛衿をずらすとヤケて黄ばんでいる事が分かります。
男物御召袷袖 油しみ
袖にも数か所の油しみが付いています。
男物御召袷後身頃 座りしわ
茶道で正座しているので、座りじわが酷いです。
男物御召袷裏 体液しみ
裏側のお尻の部分に血液ではないですが、体液しみが大量に付着しています。
たんぱく質のしみは、熱をかけたり、時間が経つと硬化すると、落とすのに蛋白分解酵素で
時間が掛けて蛋白質を溶かして行くために長時間掛かるのでじっくり取り組む必要が有ります。
まずは丸洗い(ドライクリーニング)を行ってからしみ抜きを行いました。
男物御召袷掛衿
修業時代からしみ抜きは仕立て上がった状態で行っていますが、必要に応じて一部
解いて対応しています。今回も掛衿部分を解いて掛衿一枚にしてしみ抜きを行いました。
理由はしみ抜き剤の濯ぎ出すのに楽な事と色掛け(色修正・染色補正)して補正しやすい事
があります。補正した後は必ず補修縫いをして原状回復を図ります。
男物御召袷掛衿 しみ抜き・色掛け(色修正・染色補正)補正後
撥水加工しているので、色掛け(色修正・染色補正)がしずらいですが、綺麗に
補正しました。
男物御召袷裏 しみ抜き後
お尻の体液(たんぱく質)のしみ結構時間を掛けて落としました。
綺麗に落ちてホッとしました。
男物御召袷 仕上げ後
後身頃の座りじわも仕上げ(プレス)してしっかりと伸ばして綺麗に仕上がりました。
着物と洋服のお手入れは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
〒062-0902
札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号
電話011-811-6926 FAX011-811-7126
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休日 日曜・祝日
メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp
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