皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
お気に入りのダメージTシャツ(BALENCLAGA製)にウーロン茶を付けて
何度か洗濯しても落ちなかったのでスプレー式の塩素系漂白剤を吹き付けた所
脱色したので、慌てて洗濯をしても直らなかったので、ネット検索して当ブログに
辿りつき、年末最後に道内の他市から来店されてのご依頼です。
ダメージTシャツ(BALENCIAGA製)
ダメージTシャツ(BALENCLAGA製)品質表示
本体 綿100%です。
洗濯表示 液温は30 ℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる、他に衣料と分けて、
裏返しして洗う、塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止、底面温度160℃を限度として
アイロン仕上げができる、パークロロエチレン又はジブトキシメタン若しくは石油系溶剤又
はデカメチルペンタシクロシロキサンによる弱いドライクリーニングができる、
溶剤による部分的な汚れおとしはしない、日陰のつり干しがよいとなっています。
ダメージTシャツ(BALENCIAGA製)前面 塩素系漂白剤による脱色
ダメージTシャツ(BALENCIAGA製)後面 塩素系漂白剤による脱色
何度洗濯しても取れない胸元に付いたウーロン茶のしみにたいしてスプレー式の塩素系漂白剤
入りの洗剤を吹き付けた為の脱色です。前側と後側両面脱色しています。塩素系漂白剤による
修復する為には色掛け(色修正・染色補正・染直し・部分染・地直し)はすごくむずかしい事と
色掛けで補正した部分は洗濯するまた脱色する為に根本解決しないことで、現在よりも濃い色に
染め替えする事をおすすめした所、濃い目のベージュにする事にしました。
染め替えで煮込んで染料を定着しているので洗濯しても脱色を防ぐことができますが、
塩素系漂白剤がついて脱色した部分は染付きが悪く黒に染めても分る場合がある為に
脱塩素処理が必要となるので、以前に染料メーカーに聞いた方法を試してみました。
ダメージTシャツ(BALENCIAGA製)水洗い後
お客様が洗濯をしてくれましたが、染める前に再度の水洗いと脱塩素処理を行ってからの
染め替えになります。
ダメージTシャツ(BALENCIAGA製)染色中
被染物が浸かるたっぷりの量の85℃以上のお湯に染料と助剤の塩を入れて染ムラに成らない様に
長い棒で被染物をかき混ぜながら20分間煮込んで染めていきます。
ダメージTシャツ(BALENCLAGA製)前面 染め替え後
ダメージTシャツ(BALENCLAGA製)後面 染め替え後
脱塩素処理を行った為に脱色した部分も綺麗に染まりました。
画像は赤っぽく写っていますが、濃い目のベージュに染まりました。
ダメージTシャツ(BALENCLAGA製)仕上げ後
綺麗に仕上がりました。
塩素系漂白剤が使用出来る繊維は白地の綿地のみで、染色している場合は脱色します。
他の動物系繊維(ウール・シルク)等は使用すると黄変化(変色)や脆化(生地が弱って
ボロボロになる)しますし、化学繊維でも黄変化する事も理解して欲しいです。
白地の木綿以外には使用しないで欲しいです。
着物のお手入れと洋服のメンテナンスは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士と
クリーニング師のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
〒062-090
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