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本場大島紬附下袷 全体型崩れ(袋・収縮・詰まり)黄変しみ 仕上げ(プレス)のみ 正絹素材

2025年01月17日 | 着物・帯(プレス)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

クリーニング店から本場大島紬附下袷丸洗いとしみ抜きの依頼があり検品すると全体黄変

しみと長期保管により裏地(八掛)が収縮して袋状態で型崩れを起こしていました。

本場大島紬附下袷

本場大島紬附下袷 全体型崩れ(袋・収縮・詰まり)

裏地の八掛が縮んで(収縮)袋状態で型崩れを起こしています。

本場大島紬附下袷表地八掛 黄変しみ

八掛はトイレに水没したか、尿が掛かったと思われます。

本場大島紬附下袷表地 黄変しみ

以前着用して、飲食で食べこぼして、お手入れをしないで、長期保管して、今回着用しようと

出した所、黄変しみが多数で酷い状態だったので、あわててクリーニング店にお手入れの

依頼をし、見積り金額を聞き、考えていたよりも高額だった為に丸洗いとしみ抜きは

しなくても良いので仕上げ(プレス)のみして欲しいとのご依頼でした。

黄変しみを処置せずに仕上げ(プレス)すると黄変しみが落ちにくくなる箏をお伝えしましたが

仕上(プレス)をして欲しいとのご依頼は変わりませんでした。

本場大島紬附下袷 仕上げ後

洗い張り職人として仕立て前の湯通しや湯のしを行っているので良くわかりますが、

本場大島紬は織り上げる時に強くテンションを掛けているので、その後に元の状態に

戻ろうとする為に段々と収縮します。

特に八掛地はパレス生地を使用していて染色後に湯のしで強くテンションを掛けている為に

縮みやすいので仕立て前に蒸気を掛けて元の状態に縮めておく事が必要ですが、

仕立て屋さんの家庭用アイロンのレベルでは困難です。

ちなみにパレス生地は縮緬の一種で緯糸にパレス燃と称す甘い(ゆるい)経糸の密度を大にして、

できるだけ縮緬の効果(凹凸)をださないように織ったもので、一見羽二重のような平織に近い

感じをだした織物。小幅物は無地に染めて裏地(八掛)に多く用いられるが、値頃品の表地

(紋付など)にも使用されています。

裏地が縮んでいる為に、仕上(プレス)をして伸ばしました。

本場大島紬附下袷 仕上げ後

本来であれば洗い張りと黄変しみ抜きをして仕立て替えると根本解決しますが、加工代が

多額になる為に着用後にお手入れをするとこの様にならないですし高価な着物ですので

着用後にお手入れをして綺麗な状態で長く着用してもらう事を望みます。

 

着物のお手入れと洋服のメンテナンスは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士と

クリーニング師のいる 

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-090

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

営業時間 9:00~18:00

休日 日曜・祝日

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

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