きものと洋服でお困りのあなたへ !!

創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

キャップ(ナイキ製)洗濯による色あせ・退色 水洗い・深色加工 綿素材

2024年06月04日 | 帽子

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

黒地の綿キャップが長期着用と繰り返しの洗濯による色あせ(色褪め・退色)の為に

直して欲しいとのご依頼でした。

キャップ(ナイキ製)品質表示

素材 綿100%です。

洗濯表示 液温は40 ℃を限度とし、手洗いができる、塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止、

タンブル乾燥禁止、ぬれつり干しがよい、アイロン仕上げ禁止、ドライクリーニング禁止、

弱い操作のウエットクリーニングができる、となっています。

キャップ(ナイキ製)洗濯による色あせ・退色

直す選択肢は3つ有ります。

1 深色加工(ダーク加工)

水洗い後に深色加工剤を吹き付ける方法

メリット コストが安価で出来る 色褪せの直りが少し悪い

デメリット メーク(化粧)と一緒で一度の洗濯で落ちてしまう。

2 全体染色法

染釜に染料を入れて煮込んで染める方法

メリット 比較的綺麗に仕上がり、洗濯をしても色が剥げにくいです。

デメリット 染釜に入れて煮込む為にロゴマークの刺繍部分も一緒に染まってしまう。

料金は深色加工よりは高いです。

3 色掛け(色修正・染色補正・染直し)法

顔料を吹き付けて色掛けをする方法

メリット ロゴマークを伏せて吹き付けて染直す事が出来て、綺麗に仕上がります。

デメリット 非常に高度な技術な為コストが掛かります。剥離防止剤を入れて色掛けをしますが、

洗濯方法により顔料が落ちる事があります。少し生地が硬くなります。

以上の説明により水洗いと深色加工にする事になりました。

 

キャップ(ナイキ製)水洗い・深色加工 仕上げ後

頭頂部のヤケは若干残りましたが比較的に綺麗に直りました。

 

着物と洋服のお手入れは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる 

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

営業時間 9:00~18:00

休日 日曜・祝日

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

ブログランキングに参加しています!

皆様の応援がとても励みになりますよろしくお願いいたします。

こちらをポチッポチッと押して下さい。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 越後紬新反 湯通し 正絹素材 | トップ | 帽子(カシラ製)全体日焼け... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

帽子」カテゴリの最新記事