珍しく客が途絶えたところに彼女が入ってきた。
「歌わせてもらえるんですか」
「どうぞ、何を入れましょうか」
私と2人で次々に歌う。
歌い疲れて小休止。
彼女はよくしゃべる。
「え、私52歳、カラオケ歴1年です。突然目覚めました」
「娘が東京にいるんです、月に一度東京の娘の所に行くんですが、その時初めてカラオケに行きました、それまではカラオケとは縁のない生活してました」
彼女は抜群の音感を持ってるし、声も美しい。
どうやら一度歌って褒められて目覚めてしまったらしい。
「5,6回聞くと大体覚えられます。この1年で覚えた歌は170曲程になります」
「演歌はまったく駄目です、ポップス系ばかりです」
「聞いて好きになった歌はすぐに覚えられます」
なるほど娘さんと似たような歌を歌ってるわけだ。
「秋元順子さんの歌なんかはどうですか」
と聞いてみると
「あの人の歌は好きになれませんので歌う気がしません」
という返事。
「デュエット曲も少しは知ってますよ、何か歌いましょうか」
というので
「泣きながら夢を見て」「アマン」の2曲を一緒に歌った。
彼女のメロディが正確で気持ちよかった。
4時半ごろ、
「さあ、今から主婦しなくっちゃ」
といって帰った。
この店には始めて来た客だとママが言っていた。
帰った後
「1年で170曲は無理よね、2日に1曲の計算になるわよ」
と音痴のママが言う。
ママは無理に歌わせるとのぼせて汗をかく。
歌に関してはドンくさい。
「いや、1週間に3曲から4曲だよ、同時に4曲くらいなら1週間毎日聞いてれば覚えられると思うよ、好きこそものの何とかというじゃない」
と私。
自分の才能に目覚めた人は不可能にも挑戦する。
「歌わせてもらえるんですか」
「どうぞ、何を入れましょうか」
私と2人で次々に歌う。
歌い疲れて小休止。
彼女はよくしゃべる。
「え、私52歳、カラオケ歴1年です。突然目覚めました」
「娘が東京にいるんです、月に一度東京の娘の所に行くんですが、その時初めてカラオケに行きました、それまではカラオケとは縁のない生活してました」
彼女は抜群の音感を持ってるし、声も美しい。
どうやら一度歌って褒められて目覚めてしまったらしい。
「5,6回聞くと大体覚えられます。この1年で覚えた歌は170曲程になります」
「演歌はまったく駄目です、ポップス系ばかりです」
「聞いて好きになった歌はすぐに覚えられます」
なるほど娘さんと似たような歌を歌ってるわけだ。
「秋元順子さんの歌なんかはどうですか」
と聞いてみると
「あの人の歌は好きになれませんので歌う気がしません」
という返事。
「デュエット曲も少しは知ってますよ、何か歌いましょうか」
というので
「泣きながら夢を見て」「アマン」の2曲を一緒に歌った。
彼女のメロディが正確で気持ちよかった。
4時半ごろ、
「さあ、今から主婦しなくっちゃ」
といって帰った。
この店には始めて来た客だとママが言っていた。
帰った後
「1年で170曲は無理よね、2日に1曲の計算になるわよ」
と音痴のママが言う。
ママは無理に歌わせるとのぼせて汗をかく。
歌に関してはドンくさい。
「いや、1週間に3曲から4曲だよ、同時に4曲くらいなら1週間毎日聞いてれば覚えられると思うよ、好きこそものの何とかというじゃない」
と私。
自分の才能に目覚めた人は不可能にも挑戦する。