思いつくまま感じるまま。

身辺雑記です。
何でもありの記録
HN天道(てんとう)

ブレスレット

2009年06月07日 | Weblog
「金のブレスレット売れたよ」
というから何のことかとよく聞くと、最近目に付く「金・プラチナなど貴金属高価買取します」という表示の店にはじめて行ってきたらしい。

誰か見てないか周りを気にしながら。
昔から質屋なんかに入るには人目を気にすることが多い。

「へ~え、ブレスレットねえ、前の亭主が買ってくれたものかい」
「何言ってんの、そんな男じゃないよ、あいつは」
「じゃ、だれから」
「自分で買ったのよ」

「なんと4万5千円で売れたよ」
「ほお、じゃ元値は高価なものなんだ」
「数年前の思い出の品よ、何が思い出かって、買値は7万5千円だったのよ、それをクレジットで買ったんだけど7500円しか引き落としされなかったのよ、いつまで待っても。ラッキーと思ってお店にはそのこと言わなかったよ」
「え、じゃ7500円が45000円に化けたわけだ」
「やっぱり金は値打ちよね、石は駄目みたいよ、価値がドーンと下がるみたい」

本人は1万円程度でも売れればいいや、今後もこのブレスレットは使うつもりないし、思っていたらしい。
4万5千円の収入に浮かれていた。

この日から彼女は「金(きん)」崇拝者になった。
貴金属の装飾品は今後全部「金」にするといっている。
といっても実際買えるのは数年に一度くらいらしいが。