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HN天道(てんとう)

まことに軟弱

2009年11月06日 | Weblog
今日は古今集のお勉強。
元大学教授が古今集の解説をしてくれる。
いろんなタイトルの歌が詠まれているが、現在は「恋」がテーマの歌を集めた箇所を読んでいる。

平安貴族は軟弱なやつらが多いなあ、と感心する。
通い婚の時代だから男が女のもとに通い真っ暗闇の中相手の顔も良く見えないままにセックスすることになる。

「恋しい恋しい」と和歌の技量を尽くして詠む、掛け言葉やいろんな物事にたとえていかに恋しいかを書きまくる。

読んでいても「え、これが大の男の言うことかい」と思ってしまう。
恋焦がれる女が書いたとしか思えないような内容である。

平和な時代に高級貴族は男と女のことしか頭になかったのかいと思ってしまうほどだ。

平安の精緻な文学は社会の最上層のほんの一握りの貴族たちのものだった。
一般の人たちには何の縁も無い社会である。
文字も書けずその日暮らしの一般庶民には遠い世界の話だったに違いない。