思いつくまま感じるまま。

身辺雑記です。
何でもありの記録
HN天道(てんとう)

四捨五入は許せない

2008年06月16日 | Weblog
「アラフォー」って何のことと思ったら「around40」の略だそうだ。
40歳前後のひと、の意味だ。
特に女性のことみたいだが。

自分に置き換えてみると「around70」になってしまう。
66歳を「70代」という四捨五入は絶対に許さん。

Time flies

2008年06月16日 | Weblog
「光陰矢のごとし」とはよく言ったもので最近とみにそのような感じを持つ。
日月がゆっくり過ぎてほしいと思う程に逆比例して足早に過ぎてゆくような気がする。

演劇の公演日もろくな練習をしないままに間近に迫ってきた。
練習を始めたころは何ヶ月も先だと高をくくっていた。
演劇に関しては「じいさん」に主役が回ってくることはないし、望んでもいないから、どうということはないとしても、プロを目指すわけではないからお付き合い程度としても、演じる以上は自分でも納得した演技をしたい。

社交ダンスも5年やって半人前、10年で踊れるか、言われる。
60歳から始めたら70歳になる。
そのころには体力も気力も容姿までも衰えるだろう。
しょぼくれ爺さんになったらパーティに行こうという気も起こるまい。
年の割には踊れている、という拍手は願い下げだ。

こんな風にしていつの間にか「後期高齢者」と呼ばれて捨てられる。
我々世代にとって時間は無慈悲だ。

落語

2008年06月14日 | Weblog
梅田の阪神百貨店に落語を聞きに行った。
天満天神繁昌亭の出前落語となっていた。
女房が「抽選に当たったから行こう」と大分前から言ってた。
気が乗らんけど付き合った。

名も知らぬ4人の落語家が登場した、皆、○○の何番弟子とか自己紹介していた。
初めてみる顔ばかりだ。

大阪の落語家は「こいつ、ほんまの阿呆と違うか」と思うような人が多い。
ほんまのアホだったら落語家にはなれない。


抜糸

2008年06月13日 | Weblog
今日、抜糸した。
抜糸という言葉にはそぐわないやり方だ。
5箇所ほどホッチキス状のもので留めてあるものを、医師はペンチのようなものを取り出して、「パチン、パチン」とはずしていく。
いとも簡単に5分ほどで終わった。

ありゃ、こんなに早く終わったらまだ英会話の時間に間に合う。
休むつもりだったから予習してないけどいいか、という感じで出かけた。
会場で車をバックしていたら、見ていた係員が「ストップ!」と大声で叫ぶ。
「少し擦りましたよ、車の持ち主を呼び出しますから」
その車に少し私の車の赤い色がついている。
やれやれ、と思って待っていたら出てきたのは英会話で隣に座っている女の子だった。
「すみませ~ん、申し訳ありません」

申し訳ないが自分で修理してもらって修理代金を次回のレッスンで支払うことにした。
いつまでたっても俺はバックするのが下手糞だ。

ある男の人生

2008年06月11日 | Weblog
彼が問わず語りに私にした話はこうだ。
彼は同じ病室に住んでいる、というのは彼にとっては病室が住処になっているようなものだからだ。

収入は生活保護費だそうだ。
それ以外の収入はないし貯金もない。
妻子はない、というよりも20年前に離婚して以来ひとり住まいだと言っている。
離婚の主因は勤めていた会社の倒産だといってるが真偽のほどは分からない。

年齢は60歳だといっているが、見た目には80歳近い年齢に見える。
糖尿病を患っていて、毎日インシュリンを打っているし、定時に血糖値を測定している。
足が不自由である。
まだ何とか歩けるそうであるが、よろけて転んで左の肩の骨を折ってしまい、その治療のために入院している、以来車椅子で移動しているという。
本が好きだったが、視力があまりにも弱ってしまい本も読めなくなったといっている。

障害者の認定を受けているといっていた。

アパートにひとり住んでいる。
週に5日間ヘルパーさんが来てあらゆる面倒を見てくれるらしい。
病院に入院するとアパート代以外の生活保護費は全額打ち切られるという。

入院中の費用で一番困るのがレンタルテレビの代金だそうだ。
100円硬貨を入れると2時間備え付けのテレビを見ることが出来る。
先日彼の見舞い客のひとりが2500円分硬貨を入れといてあげるといって硬貨を次々に投入していた。

彼はタバコを吸う。
タバコ代はどこから捻出しているのだろうか分からない。

「私はもひとつ病気を持ってるんです、アルコール依存症なんです」
という。

入院してない時期は生活保護費のうち3万円を酒代に費やしていたという。
大きなビンで置いておくと全部飲むまで止められなくなるそうで、小さな缶で買ってもらうようにヘルパーさんに頼むのだそうです。

前に別の病院にいたときは、友人に頼んでペットボトルの中にお茶と酒を混ぜて持ってきてもらっていたそうです。
いつも赤ら顔をしているわけですが、友人が都合で何日間か来れなくなり、酒が切れてしまった途端に青白い顔になってしまい、アル中が医者にバレてしまったと言ってました。
この病院ではそんなことをするとすぐにバレるので出来ないといってました。

彼は1日中テレビに釘付けになっている。
それ以外のことは殆どしない。

先日は9時の消灯時間のころに看護師が
「今夜はオムツしなくて良いですか」と聞いていた。
時々自覚しないままに漏らすみたいだ。

時々見舞い客が来るが、多分彼の担当になっている何人かのヘルパーさんだ。

彼はまだ頭脳は冴えている。
「おにぎりを一口でも食べたかった」などといって死んでいくようなことはない。
しぶとく生きていくような気がする。
やりたい放題ともいえる。


タバコ

2008年06月11日 | Weblog
タバコ代を1箱1000円程度にしようと画策している国会議員集団があるらしい。
一昨年北欧に行ったとき殆どの国はタバコは1箱1000円以上が相場だったことを覚えている。
所得の60%以上を税金で吸い上げられる国々だが、社会保障が充実徹底しているため老後の不安を抱く人はいないというような話も承ったと記憶している。

taspoカードを作っていないので私は自動販売機で買えない。
先日入院中も最後の日の朝にタバコが切れてしまった。
切れると無性に吸いたくなる。
着替えて病院を抜け出して近所のコンビニで1カートン買ってきた。
20個入り3000円だ。

ところで病院内は一切禁煙だ。
唯一吸える場所は玄関を出たところで、灰皿が2個とパイプ椅子が3脚置いてある。
玄関前だからタクシーが出入りするし、多くの人が出入りする。

そこにタバコをやめる事が出来ない意志薄弱なニコチン中毒者が集まってくる。
入院患者の中でも自由に歩ける人は10人程度が常連である。
中には車椅子を押してやってくる人もいる。
話を交わさないまでも奇妙な連帯感のようなものがある。

タバコの害は明白になっている今日、決してタバコをやめようとしない強い意志の持ち主の集まりかもしれない。


カラオケとダンス

2008年06月10日 | Weblog
術後の痛みも取れてきたので外出。

午後は近くののカラオケボックスで、歌ってみたかった歌をひとりで2時間練習。
「ヨイトマケの歌」と「涙をふいて」、両方とも超古い歌だが名曲だと思う。
ヨイトマケは丸山明宏じゃなくて桑田佳祐のバージョンが良いのでそれで練習。
帰ってから「アメイジング・グレイス」の練習を忘れてしまったことに気がつく。

夜はダンス。
女房の手が私の傷口に当たってチョー痛い。
相変わらずダンスがへたくそな女房。


全身麻酔

2008年06月09日 | Weblog
今回入院して「手術は全身麻酔で行います」と告げられた。

前日にまず「毛剃りをします」と若い看護師がいう、さらに「なんでしたら自分でやりますか」という。
「えっ、そんなん言わずにやってください」
といったら
「それじゃ、シャワー室で剃りましょう」
と連れて行かれた。
手際よく剃ってくれるのかと思ったら、彼女まだ経験が浅いようでモジモジしながら電気ハリカンみたいなもので「ジーコジーコ」とやってくれるが、どう見ても虎刈りだ。
一応剃り終わって「シャワーを使ってください」という。
結構な量の陰毛が剃り落としてある。
部屋に帰ったら彼女は先輩の看護師を連れてきて「一度確認してもらいます」という。
「これで結構です」と先輩看護師。

翌日、着替えて手術室に入る。
映画なんかでよく見るあの照明灯が上に並んでいる手術台だ。
「ここに頭を乗せて仰向けになってください、手が動くといけませんので固定しますね」と僅か1分ほどの会話。
それ以降まったく意識がない。
いつ麻酔をかけたのかも分からない。
気がついたら元の部屋のベッドの上で酸素マスクを当てられて寝ていた。
「麻酔中は呼吸が止まりますので人工呼吸をします」といってたからそのことなのかなと思う。
多分鼻から気管支を通して管を差し込んでいたのかもしれない。
あえて聞かなかったが、口腔上部が少し痛いのはそのせいだろうと思う。

「麻酔が切れてきたら少し痛むかもしれません、痛かったら言ってくださいね」
というから
「痛みます」
といったが、少しは痛みます、というだけで特に何もしてくれた様子はない。
その晩は体を動かすたびに鈍痛がはしりまんじりともせずに過ごした。
おちんちんの穴に管が通してある、尿が自動的に排泄されてベッド脇につるした袋に溜まっていく。
点滴が朝まで続いた。

朝になってやっと点滴が終わり、ちんちんの管も「少し痛いですよ」という間もなく抜いてくれた。
歩いても良いですよ、というがさすがに腹に力を入れると痛い。

切った後を2日後に初めて見た。
ホッチキスで6箇所ほど留めてある。
「えっ、糸で縫うんじゃないんですか」と聞いたら
「あのホッチキスと同じ原理で留めてあります」
という。
その上に薄いビニール状のものがべったりと貼ってある。

そんな訳で5日目の今日はトットと帰ってきました。
総費用9万5千円ほど。
いろいろ保険をかけていたけど入院期間が短いと大した給付もないそうだ。
女房が調べていた。

とりあえず今夜のダンスは休むことにしよう。


手術入院

2008年06月04日 | Weblog
明日から5日間手術のため近所の病院に入院します。
病名は「そけいヘルニア」というそうです。

ダンスの仲間が「俺も同じ病気で手術したんや」といってました。
手術以外に直す方法がないそうなので已むを得ません。

5日間も退屈だろうから、ICレコーダーに好きな歌を仕込んであります。
何曲か覚えてきます。
「AmazingGrace」もそのうちの1曲です。

おっと、川柳の本と筆記用具を忘れるとこだった。
名句が1句でも出来ればいいけど。

意識する

2008年06月03日 | Weblog
彼女とは滅多に言葉を交わすこともない。
時々エレベーターの前で出くわして「こんには~」と言う程度。
先日もご主人と一緒に歩いてきて、いきなり「こんにちは~」と大きな声で言われて、思わず口ごもって「こ、こんにちは」と不器用に返した。
しかし他の人とは「こんにちは」の挨拶をすることすら少ないことを思えば、少しは親近感がある。

日ごろは殆ど化粧もしていないが、私のタイプタイプと勝手に思っている。

彼女は道の向こう側をひとり歩いてくる。
広い道路である。
私はすぐに気がついたが、多分彼女は気にも留めていないだろう。
まじまじと見つめては失礼だろうと、視線をそらして通り過ぎる時に木立を通して道の向こうの彼女を横手に見つめる。
「ありゃりゃ、あっちゃあ~っ」
彼女もこちらを振り返って見つめている。

私思わず
「にやっ」
と笑う。
彼女も照れくさそうに
「にやっ」と笑った。

これって、どういうこと、勝手に良いように解釈しておこう。
人生良いように解釈して生きないと。
「だからどうなの」って、そんな野暮なことは言わないで。