ここまで風化が進んできた…
岩手大学 地域防災研究センター 小笠原敏記准教授
「(防潮堤建設により)多少違和感は出てくると思う。
しかし安全度が当然高まってくる。企業誘致によって雇用が生まれ、
若い人が町に戻り、地域活性化につながることが期待される」
朝日放送IATスーパーJチャンネル「鍬ヶ崎防潮堤特集」より(2016.3.9 K.FさんFB)
この先生 何も分からないで、
思いつきでものを言っている。なさけない。
安全度は格段に低くなるし、誘致とか雇用をいう前に、
鍬ヶ崎が壊れて無くなってしまうことを
知らないようだ。 (管理人)
☆
3.11の原点を忘れるな!
田老「第一防潮堤」の今(4=まとめ)より
2013.7.8
津波を防ぐ防潮堤、命を救う防潮堤、は大ウソ
津波に被災した東北沿岸住民は、田老第一防潮堤の遺産的価値、つまり創建時の住民合意の精神にあるように、防潮堤が津波を防ぎ、人の命を救うとは考えていない。 越流を容認し、避難の備えを優先させた当時の第一防潮堤のコンセプトは深く深く沿岸住民の心のひだに織り込まれている。防潮堤が津波を防ぐ事はない。素早く、てんでんこに高台に逃げる事だ。「防ぐ」とか「救う」という事は「津波」にかぎってはありえない。備えて、素早く行動を起こす「避難」という事だけが真実だ。
しかし今の公共事業者たちの発想にはこのコンセプトはない。 今や防潮堤の工事は「津波を防ぎ」「命を救う」という亡国のキャッチフレーズなしには一歩も前に進まないところまできている。
「津波を防ぐ」、「命を救う」は公共工事のキャッチフレーズ
国土交通省や県土整備部や宮古市の予算主義者たちは、キャッチフレーズが大ウソなのを知っていながら(知らないかもしれない…)、それを市民が信じる事は奨励してしている。市民が信じれば、設計・工法の変更も、技術革新も必要がない。古い、だめだった工事のノウハウでそのまま工事を進める事ができる、と考えている。予算の力で幼稚に津波を押さえ込もうとしているだけだ。ならぬ事はならぬのに…。今、学会や市民の間で、防災のいろいろなアイディアが持ち上がっているが公はその事にコミットするのはいやなのだ。罰則規定のない古い工法のほうがいいと考えている。なにが何でも予算主義、金権の公共工事だ。そんなものが大自然に通用するはずがないのに…。むしろ公共工事罰則法を早く制定してほしいものだ。
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