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2011.6.1~。大津波、宮古市、鍬ヶ崎復興計画。陸中宮古への硬派のオマージュ。 藤田幸右(ふじたこうすけ) 管理人

列島汚染爆発と紙一重(8)

2022年08月28日 | 社会

そこに迫っている原子力爆発
(8

 

青森・六ケ所村

 

専門家も評論家もみんなボケている。青森・六ヶ所村で起こった原燃の背任ミス(7/2)。専門家も評論家も、マスコミも、自治体も、国も、当の原燃(日本原燃株式会社)自体も、事態を軽視している。この圧力感のない同調圧力強要は一層深刻だ!

 

六ヶ所村でのこの事態はウクライナのザポロジエ原発が直面している戦時事態と変わりがない。ウクライナでは、今、危険回避や住民・兵士の緊急避難さえどうすることもできないどんずマリの状態である。

 

日本経済新聞(2022.8.27)

 

 

① は、再処理工場や原発の一般的物理的事故のことである。気象や地殻、戦争や不注意などの人的事故。予測する原因さえ特定できない。まさに原子力と共にある人類の抱えた宿痾(=しゅくあ、呪い)である。

②は、現下の、ウクライナでは電力供給ストップよる冷却不能メルトダウン。六ヶ所村では水供給ストップによる冷却不能 廃液沸騰爆発の破局危機の事態なのだ。

 

広島・長崎原爆、福竜丸死の灰、チェリノブイリ原発事故、福島原発事故以来 ──、記事にあるように推移や種類はどうであれ、人間には過ぎた、過酷不幸として世界中の人が等しく認識している。説明のいらない世界中が経験した黒い歴史的事実そのものだ。── 六ヶ所村もザポロジエもその繰り返しだ。

繰り返すこのような事態に対しても本当は説明はいらないはずなのだが(相手は聞き分けがない)、われわれは自分の周りに警告して自ら避難するだけだ。今更説得しても仕方がないこと、周りが団結して止め、力で止めさせるだけだ。そのために手段を選んでいる時間はない。一瞬の分かれ道がすぐそこに迫っている。

日本原燃に抗議しても仕方がないことだ。日本人特有と言えるかもしれないが説明し説明を返されても事態の好転というものは期待できない。言い分は尽きないだろう。双方の言い分に付き合わせられることは(水平主義の立場から)真っ平ご免こうむる。そうではなく、手を出して水道バルブを開き、手続きを講じて、再処理工場の門を閉め、工場地を更地に戻すことを目的にそこに向かってが急ぐだけだ。事態は、言い争いの時ではない、一刻も早く、この過酷事故の状況から抜け出ることである。一直線に原因究明を急ぎ事故原因の再処理工場そのものを閉鎖することだ。

原燃の回答は察しがつく。規制委員会など周辺の機関、六ヶ所村、青森県の自治体などの行政処理もやり口はわかっている。何事も引き伸ばして、問答無用、権力的に既定方針通り進めるつもりなのだ。少数者の言い分など聞く必要がない、と。

 

一般市民の反対の立場としては、水平の翼をより広く広げ、国民(運動)の団結を強くすることだ。チラシをまき、署名し、街頭デモを頻発させるだけだ。そこに向かって話し合い、カンパを募り、人を動員すること、そのための知識と知恵を広めることに尽きる。必要な知識は、よく知っている「放射能」や「爆発」や「反対」や「抗議」や「避難」のことであり、難しいことは何もない。大事なことは、その繰り返し、実行、実戦だ。水平の翼はごく表面的な単純なことの活動そして動員だ。その繰り返しである。知識や理論もその程度にちょっとずつでも前に進めれば良い。「水平主義」とは一般市民(と同じ水平/水準)の立場のことです…

 

水平主義に並行して大事なことであるが(垂直的立場からの)理論や知識の武装はより一層深く進めなければならない。水平主義と並行して、どちらかといえば裏方的な部隊であり縁の下の力持ちの任務である。先に手を出して「水道バルブを開き(正常に戻し)、手続きを講じて、再処理工場の門を閉め、工場地を更地に戻すことが急がれる」と書いたわれわれ水平主義者絶対多数の目的に沿うことです。垂直的追求には、特に「手続きを講じて」の部分の知識、段取り、イメージがしっかり裏付けられているべき任務(必要)があるからです。正直にいえば、われわれの「垂直的立場」の部隊しかこの任務を研究していないし、広くスムーズに遂行することができない。このことは水平的な国民運動のそれこそ横に広がる強力な弾みになるだけでなく、それ自体が日本の原子力行政の要の真の頭脳と言える。

 

(9)つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

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