過去にとらわれ前進しない中央防災会議「有識者会議」
● 「予知」をやめ「避難」にシフト
● 古い時代の「大震法」を捨てきれずに
● M7、M8、M9、の 統一「概念」のない主観的な識別
「100〜150年程度に1回発生するM9級」(大震法)とL1、L2の「数十年から百数十年に1度」「1000年に1度」の整合性はどうすんだ? 大震法を捨てる事はL1、L2を捨てる事だ。意味の分からない事はどんどん捨てないと! 後がつかえている
● そして「避難」への後退。 … 前進?
● 「避難」にシフトするなら真の有識者、真の体験者の中に入っていくべきなのだ。つまり被災者、被災地、被災レガシーの中へ! 古い「有識者会議」の有識者はもういらない。普通の地震学者に戻ってほしい。避難は避難する主体が考える事だからです。「古い」というのは感情でいっているのではない。土木、物理などのリケイ学者が防災を語る事がおかしいのです。むしろ文系ですか?ソフト寄りのプロをなぜ会議に入れないのか?リケイはもう限界に来ていますね…。で、地域被災住民が主体という事を忘れないでほしい。
※ 地域の復興もそうです。なぜ土木が復興なのか?復興が土木なのか?生態学者、生物学者、心理学者、ブンケー学者は何を考えているのだろう? で、地域被災住民の再生への意欲をいかに取り上げいかに生かしていくのかが本質です。復興は生態系の再生の方に近いのです。更にいえば生態系は必ずしも生物だけの体系ではないのです…(分かりますかね?)。少しも(少なくとも)復興イコール土建屋ではないだろうに…
※ もう一つ気になる事。大震法ではM9級の地震では 総理大臣が「津波警戒宣言」を発令する事になっていたらしい。東日本大震災で総理大臣の「警戒宣言」が発せられましたか? NO。すなわち無効法律です、即、法律破棄です。「100〜150年程度に1回発生」のつもりが想定外のM9級でもありましたし…?。そこでやるべき事は法律の破棄だったのですが、ところがそれをしないでM9級は100年から「1000年に1度」の方に移し替えた! つまり格上げして「問題はなかった」事にしたのです。そのようは出自の「1000年に1度」がまだ生きていていいのでしょうか? …L 2の出自から言うと1000年に1度というよりあんな津波はもう「来ない」という事になる。 で、過去の当該住民、未来の当該住民は「来る」と思っている。
避難こそ持続可能性あるサスティナブル(sustainable)防災なのだ。
● しかし現「有識者会議」のこのような「避難案」↓ は避難とは似て非なるものと言わざるを得ない。あまりにも貧弱、みじめ、場違い。前提がない。…明らかな後退…つかえてる…。ここでは避難の事ではなく「避難所」のことを言っている。区別も出来なくなった老害…
● 当該地域住民は避難に関する全ての角度、全ての時間軸の回答を体験し、かつ一回性の知見としている。必ずしもオープンにしていないがこのビッグデータに耳を傾ける価値がある。
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日本経済新聞(2017.8.26)