15年度末 → 17年度末 → 20年度末
ふたたび閉伊川に何が?
だれも信用していない水門はやめた方がよい。
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県復興計画の一部に遅れ 4水門完成、19年度以降
web 岩手日報 (2016/01/26)
県は25日、沿岸被災地の昨年12月末現在の社会資本の整備状況をまとめた「復旧・復興ロードマップ」を公表し、事業の一部で完成が県復興計画の最終年度である2018年度より遅れる見通しが示された。水門4カ所の完成が最大で20年度までずれ込む。復興道路などの道路関係以外で同計画期間より遅れる完成時期が提示されるのは初めて。県は、復興計画の期間を見直すかどうかについて慎重に検討する姿勢を示す。
ロードマップは同日開かれた県東日本大震災津波復興推進本部会議で示された。県によると、19年度以降に完成時期がずれ込んだ事業は宮古市の閉伊川水門、大槌町の大槌川と小鎚川の水門、陸前高田市の気仙川水門の4カ所。閉伊川と気仙川で3年、大槌川と小鎚川は2年、完成が遅れる。最も遅い完成は閉伊川水門の20年度末で、ほかは19年度末の完成見込み。
県河川課によると、当初想定していなかった地下水対策が必要となり、追加工事を実施することになったほか、地質調査の結果、基礎となるくい打ちの工法を変更したことなどが主な要因という。
ロードマップは災害公営住宅や漁港など8分野の工程を提示。年4回更新している。
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「仕方がない」「5年も経つと…」 復興遅れに地元住民
web 岩手日報 (2016/01/26)
県が25日公表した「復旧・復興ロードマップ」で、宮古市の閉伊川や陸前高田市の気仙川など4カ所の水門工事が県の復興計画最終年度の2018年度より遅れる見通しとなり、大槌町では復興工事への影響が懸念されている。防潮堤や水門などの海岸保全施設について住民からは安全面を考慮し「早くできれば」と願う意見が上がる一方、「新設だから仕方がない」という納得や「2年も3年も一緒」という諦めの声も出ている。
大槌川と小鎚川の水門工事が遅れる大槌町では、町によると小枕と安渡(あんど)地区の土地区画整理事業や防災集団移転促進事業の接続道路工事に影響が出るとみられる。町方地区の一部宅地は今春から使用開始の予定。水門がないままで住宅再建を進めるか、住民にとっては不安材料にもなる。
同町大槌の仮設団地で暮らす女性(65)は「発表のたびいろいろな工事が遅れ、早まったことはほとんどない。震災後1、2年のころは早く早くと思っていたが、5年もたってここまでくると諦めムードが出てきた」と語る。
宮古市では閉伊川水門が20年度末完成となった。市は「ほかの復興事業の進行に影響はないだろう」とする。自宅を建て直した同市築地2丁目のパート女性(36)は「しっかりとした施設整備のために仕方がないと思う気持ちもある」と納得する半面、「安心して暮らせる生活が遠のき、やはり遅れは残念だ」と嘆く。
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