【宮古】防潮堤整備が着々 藤の川地区で見学会
岩手日報 (2017/11/15)
県宮古土木センター(上沢和哉所長)は14日、東日本大震災で被災した宮古市藤の川地区の防潮堤工事の見学会を現地で開いた。来年6月末の完成を目指しており、海水浴場が2年ぶりに開設できる見通しだ。
約25人が参加。県の担当者が、藤の川と高浜の両地区を防護する防潮堤工事(約800メートル)のうち、3工区(約300メートル)を対象に工事の進行状況や環境対策を説明した。
防潮堤は高さ10・4メートルで、現在の道路面から最大3メートル近く高くなる。景観対策として縦1メートル、横2メートルのアクリル製の窓を約2メートル間隔で計37カ所に設置。シャワー室付近に、防潮堤の維持管理用の陸閘(りっこう)(常時閉鎖)を整備する。3工区の事業費は約7億円で、工事全体は約31億円。
【写真=防潮堤に設けた窓の説明を受ける参加者】
◆ 今日は藤の川の防潮堤の説明会がありました。
こちらの窓は大きいです(アクリル厚さも4.5cm)。
海水浴場に液状化現象になる箇所があるため、地盤改良に矢板を差すそうです。
液状化層の下がすぐに岩盤のところには、矢板ではなく鋼管を差すとのこと。
鍬ヶ崎のように全て鋼管ではないんだそうです。
こちらもジャイロプレスで鋼管を刺していました。
矢板写真(参加者映像より)
地元の人じゃないのに何を言ってると、防潮堤を早く作ってほしい人達が声をあげていましたが、早く作ってしまえばいいというものではなく、ちゃんと検証をして十分に話し合うことが必要で、地元の人だけでなく宮古市全体の問題だと思いますし、岩手県、または日本の問題ではないかと話してきました。(宮古市和見町 主婦)
◆ 藤の川は昔からそんなに大きくないささやかな砂浜だった。しかし宮古市民にとってはダントツに思い出の多い海水浴場。思い出が死んだ、藤の川が死んだ、の恨みを禁じ得ない。地盤改良や鋼鉄の矢板で砂浜がなくなっていく。砂を掘れば下はコンクリートだ。汚い景色になった。映像に映っていたのは説明員だろうか? さすがに後ろめたさが漂っていた。宮古市民にどのように説明しても同意は得られないのは分かっているから…自分自身がなさけなくなっている姿です。買収された地元エゴの声が空しく響いていた事でしょう。参加ご苦労さんでした。(宮古市鍬ヶ崎 K.F)
◆ センスのない事… (横浜市 M.田崎 主婦)
※ 行政や公共機関のする見学会、説明会について
それは役所のアリバイづくりや開催回数稼ぎに過ぎないのでは?
岩手県・宮古土木センターは藤の川防潮堤工事の見学会の前も、10月25日、鍬ヶ崎防潮堤、閉伊川水門工事の現地見学説明会を行った。鍬ヶ崎工事も水門工事も遅れに遅れて、なんら進捗説明の動機がないのに開催されている。全てアリバイづくり、回数稼ぎのためである。当「鍬ヶ崎の防潮堤を考える会」から再三再四、市民への説明が行なわれていないと指摘され、また防潮堤、水門の説明会も昨年2016.5.25 以来のロングラン(1年半)中断という事で開催自体には文句はいわないが、説明会、見学会の内容不実については変わりがない。藤の川を含め鍬ヶ崎、閉伊川工事の説明はなっていない。単に形式的に、義務で開催して回数をかせいでいる実態である。先に言ったように開催の動機が工事進捗のどの辺りにあるのかもはっきりしない10年1日のごとき説明の繰り返しである事もそうであるが、不実である事の根本は住民、市民との合意形成に不熱心な事、もしかしてほんとうにアリバイ稼ぎのパフォーマンスに過ぎないと思わせるほどである。説明会参加者が毎回20人を超えないのでは? 見学会はせいぜい10人、15人が最大であるのでは? 私たち「鍬ヶ崎の防潮堤を考える会」関係者を除いたらいつも10人に満たない。ほかの顔ぶれも役人や関係者、センターの声掛かりで動員された方々に過ぎないのでは?! 本気で参加者を募り合意形成に資するつもりがあるのか? といつも思う。少なくとも宮古市民、有権者と言ってもいい、沿岸住民と言ってもいい、防潮堤や水門に理解をもってもらいたい市民は10人や20人ではなかろう。なぜ動員のためのPRやインセンティブを考えて対策を練らないのか? 少なくとも1回の現地見学会に30人から50人、説明会に50人から100人を真水的に動員しないのか? そうして回数を重ねて1万人、2万人、3万人の合意形成を図る目標を立てないのか? 「集まってくれない」はすでに信義違反である。どんな努力をして言っているのか? 学生、若者、女性、お年寄りへのアプローチ。役人の人海戦術、学校、サークル、町内会、企業への依頼、ポスター、チラシによる宣伝、音声、映像による告知、そのための宣伝カーの回遊。どんな手を使ってでも動員目標を達成させる覚悟があるというのか。防潮堤、水門の建設予算は宮古市管轄だけで1千億円以上に上る。住民との合意形成がなければ税金、復興予算の無駄金(むだがね)となる。効果0(ゼロ)という事だ。1千億円の0.1%以下でいい。動員のための宣伝、あるいは説明のための模型づくり、PRのためのツールづくりやアイディアづくりに使ってほしい。見渡せば今世界はそのように動いているのだ。
時はあたかも下のような記事も出た。押さえたつもりで「それはアリバイづくりや開催回数稼ぎに過ぎないのでは」と疑問形で書いたが、もはや道義的タガも外れているようである。はっきりアリバイであり、回数稼ぎと断言されるべきである。核のごみにせよ、防潮堤、水門にせよ、説明会動員がままならないのは、今、国民が総「裸の王様」になっているからである。分かりきっていながら、つくってはならない施設を自分の出す税金でつくろうとしている、自分はあほな裸の王様でないのか? と徐々に気づき始めているのだ。だから笛の音がどこからか聞こえてくるが裸で出て行くのには躊躇しているのだ。笛を吹く方もきっと裸では出てこないだろうとたかをくくって不実な自分勝手の笛を吹いている。
◎国家的詐欺師どもの動員の方法は常態化している。── 買収です。
日本経済新聞(2017.11.15)
マスコミも… 国を欺き、国民を欺く原子力村の役人が手っ取り早く欺くのは、まず、マスコミ記者やジャーナリストである。かれらに向けたアリバイ工作である。このようにして動員の回数と動員数を水増しして核のごみ対策の意義を正当化して国民に流してもらう(すでに買収した者には「流させる」)。自分は衣装を着けて裸の王様でないと錯覚しているマスコミ記者やジャーナリストは流されて来た詐欺的でたらめブリーフィングを真に受けて記事にする。国家壊滅の大事件であるのにかかわらず、このように、こじんまりした記事にまとめて…。「不適切な集客」とは? 「適切な集客」とは? そもそも「客」とは何を売りつけ、何を買う客なのか? 言葉本来の意味から言ってマスコミそのものが空中分解していると言わざるを得ない。
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緊急!! [関連記事] メーリングリスト"待った再処理" より
「エネ庁・NUMOの背信行為」 (2017.11.15)
みなさんへ F.Nです。
このほか、すでに終了している東京、愛知、大阪、兵庫の各会場でも、同じ業者が各地の大学サークルに5000円相当の物品などの提供と引き換えに参加者募集を依頼し、計27人を集めたという。いずれの場合も物品などの提供はなかったという。NUMOは委託業者に謝礼金などを提供して参加者を動員しないよう指導していたといい、「参加者に発言や質問の依頼は一切していないが、意見交換会の公正性に不信感を招きかねない。委託先の管理が不十分だった」と説明した。