価値は、どれだけの欲を持っていられるか。
たくさんの人の欲が世界を造る。
交じり合う。
動く。
そこで生きる。
今日という朝。
ひとりひとりに陽はのぼる。
全ての人が悟りをひらいたら、
一体、世界はどんな風になってしまうのだろう。
欲がなければ、人間だって生まれて来ない。
心が荒んだら、またここに来れば . . . 本文を読む
常に念仏を唱えていなければ、
悟りをひらけない修行の人。
立派な人になりたいと思う。
それは悟りか、強欲か。
ありがたいお経など本当はいらない。
その人にその振る舞いさえあれば。
常に神様や仏様を拝み見なければ、
救いが得られない俗世の人。
善良でありたいと願う心。
手を合わせて心洗われたと感じる。
お賽銭やお布施など本当はいらない。
その心にその準備さえできていれば。
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久しぶりに関西弁語圏に来た。
宿のもてなしは温かく感じられ、商区ではどんどん向こうから心の在り所に土足で入り込んで来られる気がする。
関西は学生の頃、リーグ戦やインカレの試合の遠征でよく来た。
社会人になってからは、めっきり訪れることは少なくなった。
ここで生きていくには、また違った心の持ち方でいるべきなのだと思い出す。
楽しくもあり、鬱陶しくもある。
楽でもあり、厳しくもある。
ええ . . . 本文を読む
御神体への道を歩いています。
真直に伸びた杉の並木の石段を下りていきます。
ヒザ痛で、足どりは70を過ぎた父よりも覚束ない感じで、まわりの御老人たちにもどんどん抜かれていきます。
でも、焦ることはありません。
痛くとも、心は穏やかなままです。
はるか頭の上では、木の葉が揺れています。
風は、気持ち良く身体を通り抜けます。
だんだん滝つぼの音が聞こえてきます。
いろいろな人の表情が見えます。
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朝なかなか起きられない。
それは睡眠時間が3時間とかだからではなく、両ヒザが破壊されているから。
朝は特に辛い。
まあ昔から体育会系でケガとか痛みには小慣れているからして何とかなってはいるが、普通の人ならばたぶん今日一日は歩くなどとは考えないであろう。
会社では皆に、歩き方が変だと笑い者だ。
前屈みになり、ひょこひょこと小股で歩く姿がいかにも滑稽らしい。
痛くて普通に歩けないのだから仕方ない . . . 本文を読む
たいようのマキバオー 第15巻 つの丸著 集英社刊
頑張るとは、こんな感じ?
最近は歳を重ねるごとに、疲れがなかなか取れないのを実感したりする。
さらに痔が出たりヒザ痛が出たりと、慢性の持病が酷くなったりもする。
悪循環というやつだ。
結局は頑張らないくらいが一番効率が良いのだとしても、頑張らないわけにはいかない状況や立場もある。
いくら血圧が上が . . . 本文を読む
最近は、めっきり涙腺が緩くなった。
歳のせいだろうか。
今の心模様のせいだろうか。
正義はどこにあり、誰が加害者で、誰が被害者なのか。
ここのところの邦画は、この手の類が流行りのようだ。
私的には、似た感じの去年の日本アカデミー賞の作品やキネマ旬報グランプリの作品よりも、こちらの方が優れているように思う。
よくできている。
余韻がいつまでも残る。
登場人物ひとりひとりの言葉。
蝉の声。
何度 . . . 本文を読む
名古屋競馬のクラシック第一弾、駿蹄賞。
山本茜騎乗のミサキティンバーが勝った。
2歳時のGウイング賞に続き、大きなタイトルに間違いはないが、あくまで目標の本番は次。
ここで勝ったことで、次が難しくなった。
乗り方がある程度限定される馬であるがゆえ。
鞍上も「ダービーが獲りたい」と明言していた。
今度は人気を背負い、マークされる立場。
だからこそ、価値があるとも言える。
ダービーが面白くなりそ . . . 本文を読む
良かれと思い。
美徳を重んず。
ただ何も言わなければ、言われるままだ。
上からも下からも。
やがて言いたい放題になる。
時に道が狭くなり。
そして立つ瀬がなくなる。
人はそんなに強くない。
悲しい結末は、状況で引き起こされるのではなく、状態で起こる。
人には、考える力があるから。
余裕のある者ならば容易く言える一言。
聞き流せる一言。
それが引き金となる。
言いたいことはある . . . 本文を読む
季節のない町に生まれ。
すべて時代のせいにして。
聴きたくはないのに、耳に入ってくる言葉。
泉谷しげる。
春夏秋冬。
しばらく休んだ方が身のためだ。
いとも容易く萎びた。
笑。
笑えないか。
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