夜汽車

夜更けの妄想が車窓を過ぎる

船が港を離れる

2017年04月12日 06時31分17秒 | 日記

港に停泊している間はどのような街に居るのかわからない。錨を揚げて離岸、沖合に向けて航行し始めて徐々に港や街の姿が見えて来る。

生きる事に夢中だった時代が、一年また一年と歳をとるにつれて少しずつ見えて来る。・・後悔と恥多い人生だった。理性と言うものが全く機能していなかった。自分を頼って来てくれた魂3柱、その信頼に殆ど応え得なかった、裏切ったと言う思いが毎夜一時間置きに起こしに来る。

長い苦しみの一夜が明けてまた一日が始まる。こうして一日一日、刻一刻を数えてもう5年になる。