夜汽車

夜更けの妄想が車窓を過ぎる

本当の楽器

2020年12月09日 13時57分43秒 | 日記
モダンギターとリュートしかやったことがないから他の楽器については言えないかもしれない。

最近1970年製のヤマハグランドコンサートを買った。当時、欲しくてたまらなかったが高嶺の花と諦めていて、実に50年近く待ってやっと買えた。かなりヤレてはいるがそれをボロロンとひと撫でして俄かにある詩が浮かんだ。そして何故か【作曲】を始めた。あっと言う間に今迄拘っていた【上手に演奏】と言うことから離れてしまった。
今日の午前中は中学の頃模型を作っていた頃のように【時間を忘れて】いた。『昼ごはんですよ』と妻に呼ばれて初めて『もうそんな時間?!』と驚いた。

どんな高名な作家のギターでもそれが持った者を【触発】しなければ楽器としての位階は低いと思う。この辺りを解っておられる製作家は少ないのではなかろうか?職人もあるレベルに達すると芸術家になると思う。このヤマハの場合、おそらく【時間】がそれをやったのかもしれない。新品に興味を失ってしまった。

人間だって新品よりがキズだらけの中古品や大古品のほうが味があるぞ。(ないのも居るが)

作曲していて気着いた事

2020年12月09日 13時33分43秒 | 日記
曲作りをしていて気が着いたのだが・・・
人は自分の中にあるものしか表現できない。血、持って生まれた性格、人生から得た様々なもの、思索から得たもの、等。
これは多分絵画にも文章にも。全ての創作に、創造に、言える。

アニメが日本の一大産業になったと言う事は日本人がそれだけ複雑な性格の民族であり、背負っている文化が偉大だということだろう。これは酒にも言える。日本酒の複雑な味わいはワインなどの及ぶところではない。

除夜の鐘を聴いて思いに耽る文化とカウント・ダウンのバカ騒ぎとどっちが高度で品格があるか分からん馬鹿ども!


今見たネット情報

2020年12月09日 11時49分42秒 | 日記
【速報】トランプ「この動画を見てくれ。中国がディープステートとの関係を認めた」
昨日に続いてまた出た。このタイトルを黙示録を下敷きに書き直すと
「この動画を見てくれ、緋色の野獣が大淫婦大いなるバビロンを背に乗せていると白状した」となる。
しかしまあ、ここまで物事が明かされても黙示録はユダヤ人の精神勝利の書物だと考える人が大部分だろうな。




火の用心

2020年12月09日 03時53分14秒 | 日記
昔は子供会で夜回りをやっていた。みんなで声を揃えて【火の用心】と言い、拍子木をカチカチと鳴らした。冬の風物詩。落語にも夜回りの噺がある。やっている人々は寒い中に大変だが、コタツの中で聴く分にはなかなか風情のあるものであった。
こういうものが復活できる世の中になって欲しい。火の用心、新内流し、・・懐かしい日本の奥深さ。
大晦日には【除夜の鐘】を聞き、新年には港で船が汽笛を鳴らした。気分があらたまったものだが今は毛唐どもの粗雑なバカ騒ぎ【カウントダウン】とやらに大喜びしている馬鹿どもがいるようだ。実に下らない世の中になった。こんな下卑た日本なんてぶち壊してしまえ!


読める人どのくらい残って居るかな?

2020年12月09日 03時19分59秒 | 日記
【灰神楽】・・・【はいかぐら】と読む。一般家庭に石油ストーブが普及したのは昭和37年頃であった。それまでは練炭火鉢、火鉢であった。火鉢には灰を入れて【五徳】を置き薬缶を載せて湯を沸かし、【火箸】を突き刺しておいてそれで炭(木炭)を扱った。
偶に薬缶をひっくり返す粗忽ものが居て、それをやると火山の爆発みたいに灰が舞い上がった。これを【灰神楽】と言う。
火箸で火を弄り壊して火を消してしまうじじいもいた。
出かけるときは火に灰をかけて埋めておいた。強制的に火を消したい場合は【火消壺】と言うものを使った。火鉢の灰の中に芋や芋の団子を埋めておくと結構に焼けた。また釣って来たハヤを竹串に挿して立てておくといい具合に乾いた。これを薩摩弁では【火ぼかす】と言った。ハヤや鮎を火ぼかしてそれを甘辛く似て食べると美味かった。これの親分みたいなのが関東の【渡良瀬川】の鮒だったが今はあるだろうか?
火の消えた炭を【消し炭】と言った。炭は俵に入れたものを一俵、二俵、と言う呼び方で買った。【樫炭】と言うものがあって固く、火力が強く、火持ちがよかった。昔はバキュームカーなんてものはなくてオワイ屋さんが汲んで回った。素晴らしい田舎香水の香りが辺り一面に漂うので火鉢の火に、醤油を一滴垂らした。
終戦後、日本に来た米軍から日本のこれを馬鹿にされ、恥かしかった。『日本人がバンザイ突撃などの蛮勇を振るえるのはこういう野蛮な生活をしているからだ』などと。
日本人は米や野菜を食べる。勢いウンチの量は多い。戦時中南方で、撤退した日本軍の陣地を見て米軍は【かなりの大部隊!】と判断を誤ったらしい。『俺たちは菜食だからナニの音は大きいが臭くはない、アイツらは肉食だから音はしないが非常に臭い』と負け惜しみか嫌味を言った随筆を読んだ事がある。アレッ、ヘンな方向に逸れたな。

更くる夜や炭もて炭をくだく音 ・・・この俳句がしみじみと分かる人はもう少なかろう。