昨日は、名古屋のあるホテルで大阪の小児科医の緒方高司先生の講演会がありました。テーマは、「人生は感動に満ちている」。先生のお名前は尊敬される緒方洪庵から採られたペンネームです。有名になることがお嫌いなため、本もペンネームで出されています。出版されたのは先生の意思でなく、周囲の勧めに寄るものです。
このお話は育児の前に聞きたかったです。孫には間に合う場合もあるのですが・・・子育てに褒めることがどんなに大切かを知りました。それと、子供はかなり小さいときでも親の言葉とか、行動を記憶しているものらしいです。
本のタイトルは、「君がここにいるということ」。どこにも珠玉のようなものがちりばめられています。先生の患者は、たとえ、小児がんで子を亡くそうとも、子供も親も大変幸福であったということを実感します。涙なしでは読まれないページもあります。東大工学部の大学院を中退し、別の大学の医学部に入られて小児科医師になられた理由も書いてあります。問題ある医師が多い中で、日本にもこういう先生が大阪におられることも救いです。重篤な娘さんを涙する奥様に任せ、勤務する病院の呼び出しに応じられるのです。
先生は認知症の母上様を姉上様と自宅で長く看護されていました。ある夜亡くなられ、翌朝気づかれました。隣室なのにその時間が分からなかったことを悔いておられました。そしたら、不思議なことに、時報しか鳴らないメロディ時計が、続けて3日間、午前4時25分に鳴りました。これは母がその時間を知らせてくれたと気づいた4日目、時計は鳴らなくなりました。私はこれは、霊界の母上様からのサインと感じました。
草思社版 164頁
近いうちに求めて拝読したく思っております。
有り難うございました。
何故子供を小児がんで亡くしても、子供も親も大変幸福か・・・このことは普通理解できないですが先生のお話や本を読まれるとわかるのですね。
ご自宅でも一緒に看護に携わられたこと感動です。
素晴らしいお医者さんにはなかなか巡り合わないものです。
印税はホスピス関係に寄付されます。
そういう先生なのです。
私欲のためではありません。
1300円プラス税です。
亡くすと子供にも親にも寄り添われるのです。
先生の生き方を見て小学生が医師とか
看護婦になりたいと言うのです。
場合によっては患者の小学校にも行かれます。
こんなに人道的なお医者さんを見たことが
ありません。