西鋭夫氏のメルマガより
日本の土地を“爆買い”する中国人
「よく分からないんですが……」
東京・霞が関の林野庁。
ある幹部は首をひねりながら話し始めました。
「中国人らしき人物が、
山奥の山林の値段を聞きに来たというんですよ」
林野庁には近年、
こうした類の話が寄せられているといいます。
三重県など各地の山奥で、中国系企業が
森林の高値買収に動いているというのです。
しかし、日本の山林は都市開発ができず、
国産木材の価格も長期的に低迷しているため、
買収のメリットはあまりないはず。
そこで理由として考えられるのは「水」。
日本の森林の地下には、
豊かな地下水脈が眠っています。
それが、海外資本のターゲットに
なっている可能性があるというのです。
実際に日本のミネラルウオーターを
中国の富裕層向けに販売するビジネスは、
一部の日本企業で始まっており、
そこに中国系企業が参入しても、
まったく不思議ではありません。
林野庁は調査に乗り出したものの、
結局その実態は分からないまま。
「中国系企業は、
土地をブローカーに買収させるから、
企業本体は姿を見せない。
見えない相手が、
いま『日本の水』を狙っている」。
商社幹部はこう警鐘を鳴らしています。
しかも、日本の水源を狙っているのは、
中国系企業だけではありません。
世界の水ビジネスを牛耳る巨大メジャー・
フランスのヴェオリア社も、
宮城県や愛媛県松山市の水道事業に参入。
日本の水を日本人に供給することで、
“外国企業”が利益を得ているのです。
日本の水を外国人から買うしかない?
想像してみてください。
もし、あなたの住んでいる地域の水源が、
外国企業に買われたら…
水道設備の修理が必要だからと、
水道料金が今の5倍以上に跳ね上がったら?
今まで当然のように飲めていた、
近くの川の水が、
ある日突然、
お金を出して購入しないと
飲めなくなったら?
このような話をすると、
「そんな極端な話は海外の話でしょ」
「この日本でそんなこと起こるだなんて、
到底考えられない」
などと、言われるかもしれませんが…
実は、実際にその悪夢が
起こってしまった場所があります。
それがフィリピンの首都・マニラ。
今からおよそ20年前。
マニラの水道事業民営化に伴い、
外国企業が運営を受託。
“利益”を出すために
水道事業を合理化、効率化した結果、
水道料金が民営化前の
4~5倍にも跳ね上がったのです。
また、利益を重視するあまり、
採算の取れない貧困地域への供給は遅れ、
“水の貧困”が生み出されてしまったのです。
お金を払えない人は、安全な水を
手に入れることすらできない
水道事業を外国資本に取られると言うことは
生命活動に不可欠な水でさえ、
得ることができなくなるかもしれない…
そんなことを意味しているのです。
このマニラで実際に起きたことが、
日本では絶対に起きないと言えるのでしょうか?
日本の水源が外国資本に
買われるということは、
私たちの生活の蛇口を
私たちの日々の生命線を売り渡す、
ということを意味しているのです。
今、水を巡って、世界で何が起きているのか。
日本にどのような危機が迫っているのか。
私たちはどのように対処していくべきなのか。
写真は頂いたソラマメ
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