昨日も岐阜市立図書館メディアコスモスで、サンサンの会が開かれました。テーマは、「ワサビとわさびの歴史」。講師は岐阜大学准教授山根京子先生。恐らく日本でトップクラスのワサビ研究家であると思います。著書も販売されていたので購入しました。「わさび日本史」です。
わさびのルーツを求めて単身中国の雲南省まで探検するという凄さ。普通の人では真似は出来ません。標高3000メートルでも中国ではまともな登山道路もロープウエイもありません。毒蛇など野生動物もそこそこにいて。
中国のワサビは辛くなくて、日本のものと外観は似ていても別のようです。DNAの検査でそのことが判明。ゲノムの解読でこれまでの説を覆すことになりました。中国から入ってきたという説が覆されました。日本固有種であったのです。日本のワサビは中国原産というこれまでの説は覆されたことになります。世界の30種あまりのワサビは殆ど中国原産とか。
わさびの最初の日本の文献には飛鳥時代の木簡。日本の食卓に多く提供されるのは1600年代から。伊豆で栽培されるようになったからです。あらゆる文献と書画から追跡されています。ここまでの仕事をしながらも、家庭を持ち、子育てもされているのが素晴らしいです。インスタグラム、ツイッター、ブログも書かれています。「わさび日本史」は、文一総合出版発行。272頁。
手作り水ようかん
著書
ことが態度で分かりました。
本の印税もわさび研究に捧げられるそうです。
確かに多くの野菜が南アメリカ原産ですね。
温暖化のせいもあり、
いろいろな事情でわさびはこれから衰退すると予想
されるようです。
その意気込みが伝わってきました。
実に奥深いという事も。
中国が原産の大半を占める事も驚きです。
日本には中国原産、南アフリカ原産のが多いですね。
野菜に関しては南アメリカ原産の芋類、トマトなどに食料としてたくさん救われています。
温暖化で色々破壊されていく地球が恐ろしい。喧嘩どころでなく叡智を集めて救っていかなければ。