苦しみのはなし

沈んだ声で電話がかかってきました。

その方がおっしゃるには
　次から次と病気になって辛いのです。
　ご先祖さまのことで気になることもあるのですが、
　どうしたらいいのでしょう・・・
　体が悪いものですから、お仏壇のお飾りもなかなかできません・・・

相当お辛いのでしょう。
お話も聞き取りにくいほど暗いお声でした。

　病気の原因がご先祖さま云々にあるとは思えませんが・・・
　長いことそのお体でがんばってこられたのですから
　悪くなるところもでてくるでしょうし
　それに病気は若い人でもお年寄りでもなるものです。
　どうぞ、お気持ちを明るくもたれて養生してください。
　お仏壇のお荘厳もままならぬこの私を
　阿弥陀さまはちゃんと見ていてくださって
　知りぬいてくださっているのですよ。
　そうして、
　今いただいているいのちを精一杯生かさせてもらってねって
　阿弥陀さまは願っていてくださるのですから。

と、こんなお話をさせていただいたのですが・・・

その方の苦しみは大変なもので
不安で不安で仕方ない日々を送っていらっしゃるのでしょう。
その苦しみの原因を自分から離れたところに見出したいと思っていらっしゃるのでしょう。
やはり、苦しみにがんじがらめになりますよね。

ぎゅうっとかたく目を閉じて
歯を食いしばって
拳をにぎり体も硬くしている・・・
こんな私を
やわらかくあたたかくつつんでいてくださるのが
阿弥陀さまでしたね。

聞かせていただきましょうね。ご一緒に。

沈黙恐怖

ゲームしてケンカするなら、もうやめるよ・・・

坊守も本当におもしろい！
しばらく下火だったゲーム機アドバンス、
何気に娘が手に取ったのが再スタート！

私もしたいのですが、ハマるのが怖くて手が出せません。
親子３人でもの凄く盛り上がっています。
普通、「ケンカするなら、もうさせんよ！」やろ・・・
「もうやめるよ！」って・・・
大爆笑でした。

私はベラベラ喋る方ではないし、
偶に話したかと思えばモコモコもつれてしまうし・・・
誰に似たのかベラベラ喋る娘を見ては羨ましくさえも思うのです。

ニコニコ笑顔の坊守を前に、
娘が話し、息子が話し・・・
本当に賑やかにして下さいます。

そんなところにおらして頂くものですから、
法事に参って間の休みを頂く時、
静かなご家庭だと会話が大変なのです。
喋れん私が喋るのですから推して知るべしです。
お勤めも儘ならず、
次の休み何話そうか・・・最近何があったっけ・・・
正直、沈黙辛いです！

あっ、そうでした！
こんなだんまりの住職が行くものですから、
迎えて下さるご家庭もしんどかったのでしょうね・・・
今、気付きました！

すいません、この最高の笑顔で許して下さい・・・