月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

Kおばあちゃんのはなし

2010年02月18日 21時24分52秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
今日はわたしの大好きなKおばあちゃんのご法事でした。

ご苦労の多い九十年のご生涯だったそうです。
在りし日には、昔話をよく聞かせていただきました。
月忌参りにお参りして二時間お話を聞いたこともありました。
でも、おばあちゃんの話を聞くのはちっとも苦ではないのです。
なぜって・・・
「ありがたいなあ」「よかった」「うれしい」って言葉がたくさん出てくるからなのでしょうね。
「あの時は辛かった・・・・・でも、・・・・でよかった!」
かならず、こんな風に締めくくられていました。

そして、合間合間にあたたかいお念仏。
Kおばあちゃんの歩みにはずっとお念仏が一緒だったのでしょうね。

穏やかなやさしいおばあちゃんの笑顔を思いだしながらご法縁でした。

念仏報謝

2010年02月18日 19時39分31秒 | 仏々相念(住職日記)
このおばあちゃんは・・・

私も可愛がって頂いたご門徒のおばあちゃん。
お年忌のご縁を頂きながらひと時偲ばせて頂いた。

明るくて、楽しくて、話好きで・・・
ご主人を戦争で亡くされ、若くして一人で子どもさんを育て上げられた。
朝早くからの行商・・・
小さい小さい体でリヤカーを引き頑張られた、ひた向きに・・・
その商いからのおばあちゃん自身の営業トークだったのでしょうね。
上手なお話を聞きながらいつもそう思っていました。

苦労してきた人生は、
おばあちゃんをありがとうの絶えない人生にさせました。

何をしてあげても「ありがとう」が出よったよね!
みんな一同に頷き、そう言っていた。

「なんまんだぶつ、なんまんだぶつ・・・ありがとうございます」

有難いお念仏を聞かせて頂きました。

朝に晩に仏さまの前に座らせて頂きながら、
大切な一日を過ごされていたのでしょうね・・・