月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

安心睡眠

2010年02月10日 22時51分50秒 | 仏々相念(住職日記)
気持ち良さそう・・・

お通夜のご法縁のなか、
小さな子どもが座布団を並べて眠っていました。

初めてお参りさせて頂いたご縁でしたので
どなたの子どもさんか分かりません。
でも間違いなく彼の近くに親、親類がおられるのでしょう。
でなければ、このような姿にはなろうはずがありません。
安心しきっているのです。

もし、親がいないのであれば
どうしよう、どうしよう・・・
寝るどころの話にはならないでしょう。

安心して休めていますか・・・
日常の忙しさに不安な気持ちさえどこかに置いて生きているのでは・・・
「毎日、死なんて考えていたら生きていけませんよ
 忘れているから生きて行けるんですよ」って、
でも、どこかで死に怯えている自分がいて・・・

気付いてくれよ、気付いてくれよ・・・ここにおるよ

あなたがいてくれてたのですね・・・

むかしむかし、小さかった頃、夜汽車に揺られながら帰っていた時   
母のショールを掛けてもらいウトウトしていた暖かさ・・・

安心ということも思うこともなく時が流れていました。