月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

夕陽のはなし

2010年02月20日 22時36分10秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
今日は四州教区青年布教使研修会に参加するために高松に行ってきました。
本願寺高松教堂でのご縁でした。
≪阿弥陀さまの温もりに出遇えたよろこびを確かめあい、わかちあいましょう≫というテーマで、2名の青年布教使の先生方とご講師の末澤先生のご法話をお聴聞させていただきました。
朝、出かけるときは寒くて寒くて、フロントガラスも凍っていたほどでしたのに、午後からはお日さまもぽかぽかと照り、お昼のお斉にいただいたしょうがの効いたおうどんのお陰もあって、身も心もほっこりと暖かくさせていただきました。
お聴聞、好きなのです。
自分の本性を言い当てられて恥ずかしくなることも多々ありますが、阿弥陀さまのおはたらきのお話を聞くとなんだか嬉しくなります。
阿弥陀さまってあったかいのですね。
遠かったけど、やっぱり来させてもらってよかったなあ・・・って思いました。

そんな思いを胸に抱いての帰り道。
高速道路を西へ走っていますと、目の前に大きな大きな夕陽が見えました。
山なみをだんだんとオレンジ色に染めながら沈んでゆきます。
刻々と空の色が変わってゆきます。
あったかそうなオレンジ色・・・
何もかも包みこめるような大きな大きな夕陽・・・
ちょうど、ひとりブツブツとご法話の練習で亡くなった父の話を繰っていたところだったので、それと相まって涙が出てきました。
わたしの悲しみが深ければ深いほどに
わたしの苦しみが多ければ多いほどに
阿弥陀さまはそのみ胸を深く深く開け
そして、そのみ手を広く広く広げて、
わたしのこのままを包んでいてくださるのだと思うと、
辛い涙なのか、嬉しい涙なのか・・・
あたたかい涙が出て仕方ありませんでした。

この涙の温もりも阿弥陀さまの温もりなのかなあ・・・

百千億葉

2010年02月20日 21時38分23秒 | 仏々相念(住職日記)
数限りの無きひかり・・・

沢山のお育てを頂きます。
影となり日向となり・・・
本当に多くの多くのご縁であります。

大阪から帰られたご夫妻。
「初めて夜行バスで帰ってきました」
今まではフェリーを使いながらの帰省でしたが、
高速千円の影響で松山の寄港が無くなったとか・・・
島国四国はどんどん不便になります。
どこまでも車の私はあまりフェリーは使わないものの
そういった話を聞く度に取り残されていく虚しさを感じずにはおれません。

こうやって時が止まっているような町に帰って下さるお方のお陰で
この方々にも会わせて頂きます。
会えるあなたじゃないのに・・・
この方々だけでなく縁ある方々がお参り下さり、
あっ、この人に会うのも久しぶりだなぁ~
元気そうでよかったなぁ~

暖かな日差しが入る仏間で、手を合わさせて頂くご縁を頂きました。