月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

お聴聞のはなし

2010年02月04日 21時47分27秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
今日はE寺様のご法座にお参りさせていただきました。
自坊以外のお寺さんでお聴聞をさせていただくのは久しぶりです。

外の風は冷たかったようですが、
走らせる車の中には陽射しが入ってぽかぽかでした。
車窓から菜の花や梅の花を楽しみながら
「春が来たなあ」と50キロの道のりをひとりドライブです。
それに、お聴聞に行くとなるとなんとはなしに嬉しいものです。
子どものころに、母に連れられてお寺参りに行ったことを思い出します。

今日のご講師は叶先生という女性布教使の先生でした。
笑顔の優しい先生でした。
お話は「本願力回向」。
阿弥陀さまは、そのおこころとおはたらきをわたしに回し向けてくださる・・・
ということを、丁寧にお話し下さいました。

実は他の用事もあったのですが、
今日はお聴聞に行かせてもらってよかったなあ・・・
往復100キロ
心もガソリンも満タンにして帰路についたのでした。

横綱引退

2010年02月04日 20時22分44秒 | 仏々相念(住職日記)
強い横綱でしたが・・・

あそこまで上がられるのだから、かなりの努力をされたのでしょう!
前住職がわが市に相撲巡業が来た時に観に行って
「あれは凄いの~。土俵を下りても全然休んでなかった!」と言ったことがあった。

私も以前は良くテレビで見ていましたが、
ここ何年かは興味もなく新聞の勝敗表を見るくらいでした。

朝青竜には常に「品格」ということが求められていました。
彼の中では、「強ければ良い」というのが信条だったのでしょう。
勝負の世界だからそれでいいのでしょうが、
人の上に立つ者としてそれだけでは許されないのでしょう。

勿論、彼に会ったこともない私が彼を語るのもおかしいのですが、
少なくともテレビに映る彼の姿に横綱の品格を感じたことは無かった。
私の知らないテレビの外の彼は素晴らしい人だったかもしれませんが・・・
ファンには申し訳ないのだが正直、嫌悪感さえ感じていました。

若貴兄弟があれ程人気を得たのは、
相手に対する思いやりがあったからではないでしょうか・・・
勝利を目指し相手を負かす、
時には土俵の外に、時には土俵の中に投げ飛ばす。
背中にベッタリ土が付いている相手に手を差し伸べていた。
本当の強さとは手を差し伸べる優しさなのではないでしょうか・・・
彼らのそういう姿勢に対しても賛否はありましたが・・・

私は、そういうの好きですが甘いですか・・・

「住職の品格」というのも問われているのでしょうね・・・

品格ということを言われると私も即「引退」・・・

仏さまの光に常に照らし出されている私。
自らの恐ろしい心をコソコソ隠し、
上っ面だけ飾り、ニコニコし、良い人を演じています。
メッキが剥げるように、恥ずかしい私が映し出されています。
申し訳ないこと・・・

これからも、ひたむきに・・・
ひたむきに仏さまと共に生かさせて頂きます・・・
これが私の精一杯・・・