月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

お念仏の声のはなし

2010年04月17日 22時21分51秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
Nさんのご主人の18回目の祥月命日のご法縁にお参りさせていただきました。
毎年のこのご縁、今日はNさんと息子さん、娘さん、妹さんがお参りされました。


お経のおつとめの間に、お念仏の声が響きます。
Nさんだけでなく、息子さんも娘さんのお念仏も聞こえます。
ありがたいことでした。

Nさんのお母さんであるKおばあちゃんはとってもありがたいお念仏者でした。
「なんまんだぶ、なんまんだぶ・・・・ありがとうございます」
と、いつもお念仏のご縁を喜ばれ、そして感謝されていました。

そのKおばあちゃんのお念仏の声が
縁ある皆さんをお育てくださったのですね。

みなさんのお念仏の声に、なつかしいKおばあちゃんを思い出させていただきました。
いつもここにいるよ・・・阿弥陀さまのお呼び声をきかせていただきました。
ありがとうございます。

飲水成乳

2010年04月17日 21時45分07秒 | 仏々相念(住職日記)
人のために・・・

ホールの控室に貼られていた手紙がありました。
牛が水を飲み乳にかえ人のためになるように、
我々人間も人のためになりたい・・・

なるほどな~・・・
暫しその手紙を見ながらいろんなことを考えていました。

でもどうでしょう、例え話ではありますが牛の乳は人のためなのか・・・
人間のエゴ丸出しの考えでないのか・・・
牛の乳は、どこまでも子牛のためでないのか・・・

この対句には、
蛇が水を飲み毒に換える・・・とあるのだそうです。
どちらかと言うとこちらの方がピンとくるかな・・・
毒にかえてばっかりの私。
人を憎しみ蔑むことばかりの私。
人のためどころか、自分のため・・・そればかりの私。

こんな私をお浄土参りにさせて頂くとは・・・
水が塩水にかわるように・・・
我が計らいでなく仏さまにかえさせて頂いていました。