癒されて・・・
ご門徒が大事に飼われていた犬が亡くなったと聞きました。
一人暮らしをなさっている身にとって良き相棒であったのです。
可愛い犬でした。
シーズー犬っていう種類になるのでしょうか。
愛嬌のある顔に人懐っこい性格、滅多なことがないかぎり鳴き声を聞きません。
ご門徒の言うことをよく聞きました。
その言葉を理解するように・・・
それがまた可愛く見えました。
いつも楽しそうにお散歩されてる姿があったことです。
相棒の話を振ると嬉しそうに話されていました。
散歩の時のこと・・・
ごはんを食べる時のこと・・・
留守番している時のこと・・・
寝る時のこと・・・
絶えることなく続く話でした。
「亡くなったんですね」
「そうなんです・・・」
「寂しくなったでしょう」
「考えようによっては世話をせんでよくなったという楽さもあるのですが
癒されていたということを・・・」
そこまで言われて唇を噛みしめられました。
話しかけながらの毎日、
いつも離れることもなく傍にいた温もり、
身体は楽になったけど言いようのない寂しさが募るのでしょう。
共に歩いた散歩コース。
一緒に食べていたごはん。
一緒に休む時。
思い出されてしょうがない、そんな今でしょうか・・・
お前が支えてくれていたんだ・・・
一人で散歩される後姿は肩が落ちていました。
またお茶でも飲みに出て来て下さ~い。
ってお別れしたことです。
願生ってください。