久しぶり・・・
こんなに近くに居ながらこのお婆ちゃんにお会いするの何年ぶりだろう、
元気そうなお顔を見ながらそんなことを思うコイツ。
社交的で外へもよく出るお方でした。
お寺にもよくお参りくださっていましたが、
いつ頃からでしょうか出なくなりました。
さぞご家族の方々も心配でしたでしょう。
いろんな病があります。
でも以前と何ら変わりなく迎えてくださる。
「狭いところですのによう来てもろうて・・・」
「オバちゃん、久しぶり!元気そうで安心しました。」
ニコッと微笑む顔がありました。
気持ち的なこともあるのですが、
最近はリュウマチを患い足を痛めておられるとか。
「オバちゃん、そりゃ痛いでしょう。辛いね~・・・」
「なかなか歩き難くてな~・・・」
病を抱えて生き抜くことの辛さ・・・
痛いところがある、
しんどいところがある、
でも、生きなくちゃ・・・
何とか今日を・・・
その痛みを自分の痛みとして抱きしめてくださる阿弥陀さま。
夕べより右足膝の関節が疼きます。
一日疼けば快方に向かうので耐えます。
またすぐに他の場所が疼くのですが・・・
触ると痛いのであまり触ることもできないのです。
でも、ゆっくりと撫でるように優しく触れます。
あまりに痛いものですからそうせずにはおれなくて触るのです。
あ~、腫れとるよな~・・・
赤くなっているよな~・・・
疼きの状況を確認するように撫でながら・・・
勿論、一日2~4回と書かれたコイツ愛用の「痛みビフローゼ」数分ごとに塗りまくりです。
椎間板ヘルニアの腰も痛いのです。
でも、それより痛いところを擦るんですよね。
間で思い出したように腰も擦るんですが、
一番痛いところ、疼くところに気持ちを集中します。
コイツの有様は阿弥陀さまの心の痛み。
イガイガトゲトゲで傷付けてばっかり・・・
でも、捨てることが出来なくてギュっと抱きしめて下さいます。
病むまんまを・・・
痛むまんまを・・・
悩むまんまを・・・
そっと、ギュッと・・・
あ~、阿弥陀さま・・・
激痛の時はお念仏も出ないコイツです。
歯を食いしばりながら今日も暮れます。