月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

坊守之声

2013年10月24日 19時34分32秒 | 仏々相念(住職日記)

次の言葉が・・・

 

相も変わらずツマリツマリのコイツの法話。

話しながらもどかしく苛立つこと毎回です。

落ち着いて・・・

落ち着いて・・・

そう思いながら

話している優しき内容とは裏腹に悔しさに手を握りしめます。

 

何よりもご門徒に申し訳なくて・・・

 

最近のご讃題はず~っと「浄土真宗の救いのよろこび」

分かりやすく優しい言葉なので何回も味わいたくて・・・

お勤めの最初にも拝読させていただきますので

これで始まりこれで終わるって感じです。

ご門徒も覚えてくださる方も出て来て嬉しく思います。

阿弥陀さまのおはたらきに出遇えよろこべる方が増えればって思います。

 

いつものように法話の時間をいただいて皆様の方に向きを向けさせていただき

「ナマンダ~ブ、ナマンダ~ブ・・・

 阿弥陀如来の本願は・・・」

ここまで言ってピタッと止まったのです。

ご讃題で止まるって・・・

 

えっ、マジかよ・・・

えっ、なんだっけ・・・

 

コイツ、一旦止まると次の言葉が出なくなります。

吃音がありますから・・・

表白でも御勤めでも同じです。

止まったら出ません、辛いところです。

 

2,3秒でしょうか・・・

こんな時ってもの凄く長く思います。

辛い時です・・・

 

すると、背中に優しい声が聞こえるのです、

「かならず救うまかせよと・・・」

お~、そうやったそうやった!

その優しき声に重ねさせていただいて、

「かならず救うまかせよと

 南無阿弥陀仏のみ名となり

 たえず私によびかけます」

 

一緒にお参りさせていただいてた坊守の声でした。

 

支えられてばっかりのコイツ。

なのにコイツは坊守を傷つけてばかり・・・

いつも当たってばかりのコイツ。

そんなコイツを優しく支えてくださるおはたらきは

コイツが言わんとすることも知り抜いて

支えて下さいます。

 

「大丈夫、大丈夫・・・

 願生れ、願生れ・・・」

優しいおはたらきがよびかけてくださいます

 

情けなさいっぱいの中に

支えられている深き慈悲を思わせていただいたことです。

 

願生ろう・・・