月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

自分之姿

2010年08月28日 19時36分35秒 | 仏々相念(住職日記)
思うところ・・・

出棺のご縁でした。
いろんな事を思われるのだろう。

目を瞑られ横になられているお姿を前に慚愧されます。
楽しいこともあったよね・・・
キツク言ってごめんね・・・
側にいてあげられなくてごめんね・・・
その姿を前にこれまでの自分の姿、腹の奥底に抱えていた本当の心が見えるのでしょう。
ごめんね・・・ゴメンね・・・御免ね・・・

やっと言えた一言に安心し、亡くなられた人の想いに出会う・・・
ありがとう・・・アリガトウ・・・有難う・・・

慚愧と歓喜。

留守中に最近お父さんを亡くされた息子さんがお参り下さった。
お母さんは、息子さんが幼少の頃生き別れになられた。
そのお母さんも数年前にお亡くなりに・・・

お父さん独りで4人の子どもさんを育てられた。
苦労する父を見るにつけ家を出て行った母を恨むことも・・・

お父さんのご縁を通し心に思われることがあったのでしょう・・・
我寺に納骨されておられるお母さんの遺骨に会いに来られたのです。
暫くの間、お母さんの遺骨の前にじーと立っておられたとのこと・・・
「これからは、私が母のお年忌をお勤めさせていただきます」っておっしゃったとか・・・

どこまでも私の想像ですが、
遺骨を前にこれまでの自分を見られたのかもしれませんね・・・
そして、本当のお母さんの心に出遇われたのかもしれません。

「やっと母に会えました・・・」帰り際におっしゃった一言。
そのことを話してくれる坊守の目には涙が溢れ出ていました。

ごめんとありがとう。

正直、私は感動しました。
ご縁って本当に有難いな~・・・




衣装係さんのはなし

2010年08月27日 23時39分24秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
まるで、あらいぐまラスカルのように、背中をまるめてミシンに向かっている娘です。
なぜって・・・
高校の体育祭の衣裳係になったからです。

デザイン画をもとに型紙をとって、仮縫いをして、応援の人の寸法を合わせ、ひたすら縫うのです。
26着の上着を縫うのが娘のおしごとです。

学校のミシンだけでは台数が足らず、家に持ち帰った次第。
「だんだんプロく(上手に)なってきた!」と、スピードもアップさせてカタカタカタカタカタ……
なるほど、手際もよくなり、仕上がりもきれいです。(もともと几帳面な性格なので…)

わたしも高校時代のことを思い出しました。
わたしは、黒赤のサテン生地のハッピの背中に金糸で『天馬』の刺繍を何枚もしました。
間に合わず母にも手伝ってもらって…。
なつかしいなあ。

さて、高校生活の最後のイベントだそうです。
体育祭当日、華やかで楽しげな応援の舞台に娘は立ちませんが、
丁寧に縫った衣装が、青空の下くるくる舞うことでしょう。

何にでも、表舞台に立たず陰でがんばっている力ってあるものですね。
燃えよ青春。支え合うことを学んでくれるでしょう。

最後の体育祭、応援に行きますよ!

予行練習

2010年08月27日 22時44分36秒 | 仏々相念(住職日記)
提案ばかり・・・

いよいよ第3回とくしょうじ こどものつどいが2日後となりました。
今度はどのようなひと時になるか、とても楽しみにしています。

さて、ビックイベントのそうめん流し・・・
提案したもののご迷惑は総代長さん。
何でもできる人で、私と坊守の強き味方であります。

「これどうかな~?」「これ何とかならないかな~?」・・・
総代長さんに相談しよう!
すればいつも理想の形に・・・

この度のそうめん流しの竹にしても、「これは無理ですよ・・・」と言われながらも素晴らしい竹を用意して下さいました。

今日は、本番を前に流してみようということでお昼に実行!
「お~! いい感じですね。」
暑い最中でしたがもの凄く爽やかな空気でした。
勿論、本物の竹で流れるそうめんの味の良いこと・・・
もしかしたら、竹で流れるそうめん流しって初めてだったかも・・・

総代長さんのお陰で絶対皆さん喜んで頂けそうです!!!

どうぞ皆さんお参り下さい、徳正寺のご門徒の子どもは勿論、その友だちも皆々集まれ!
お父さんもお母さんもお爺ちゃんもお婆ちゃんも他宗の方も皆々お参り下さい!

坊守と待っています・・・



第3回 とくしょうじ こどものつどい

日時、8月29日(日) あさ10時~

ほとけさまといっしょにおつとめしたり、あそんだり、やさしいひと時をすごしましょう!