つゆ草

写真と俳句

今日の1句

2013-04-29 06:50:21 | 日記
遮断機の上がれば春の行きにけり

いつものカフェで珈琲を飲みながらいろいろ考え事をしていると、窓の下にある遮断機が上がるたび人々が行き交い、春のコートが半袖に変わりつつあるのなんか見ていると、季節の変化等も感じます。人間模様が垣間見えてなかなか面白い空間なのです。時には渡り切れるかと心配してしまう御老人とか、素敵なスカーフの女性とか、どうみても夫婦には見えないカップルとか、又時には近所の知った人が渡ったりとか・・、俳句が出来るのも此処なのです。明日で春も終り、いよいよ青葉若葉の季節がやってきます。元気を貰えるかも知れません。

写真は正に満開の神代植物園の牡丹です。芍薬も咲いていましたが、薔薇はまだ蕾でした。連休が終わった頃きっと薔薇が咲き始めることでしょう。今日は孫達を呼んでサンドイッチパーティでもやりましょうかと思っています。
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今日の1句

2013-04-27 07:22:41 | 日記
ふはふはと春匂ひきて君想ふ

連休に入りどちらも賑わう事でしょう。お天気も良さそうで何よりです。私は混むのを避け、毎年連休は遠出をせず近場を楽しんでおります。昨日は近くにしてまだ行ったことのなかった「ねむの木の庭」という皇后さまの生家跡地に出来た公園に行って来ました。様々な植物が植えられて、何よりも優しい妃殿下の歌が添えられていて心に響きました。薔薇が咲いた頃また出掛けてみたいそんな所です。
てのひらに君のせましし桑の実のその一粒に重みのありて (皇后陛下御歌集「瀬音」より)


あちこちに色鮮やかな花が咲き始め今都内の公園が綺麗なので、何処に行こうか迷ってしまいます。
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今日の1句

2013-04-25 19:17:32 | 日記
軽やかな孤独ありけり糸柳

今年の春は私の力ではどうにもならない愁いを抱えたまま苦しい日々を過ごしました。そんな中、この晩春に至り、思いがけない嬉しいことが今日あり、愁いが払拭される思いでした。毎月第四週の木曜日は、午前の俳句教室と、午後は書道の教室が重なり、それなりに忙しい日なのですが、今日はそのどちらにも誉められる事があり幸せな日となりました。人の心というのは不確かなものというものを思い知る春の一日で、そういえば今日の運勢も98%の佳き日でした。
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今日の1句

2013-04-24 07:24:35 | 日記
妻を詠む永田和宏春深し

以前から歌人の永田和宏という人の短歌が好きで、奥さまの河野裕子という人も好きでした。亡くなってからはその妻を切々と歌に詠んでいて、胸にジンとくるものがあります。悲しみや寂しさ、恋心は17文字の俳句ではなかなか難しく、この春に感じた愁いをどの様に表現したら良いかが出来ず終いでした。そんな春もいろいろあったけれど、もう「行く春」の候となりました。

写真は藤で有名な足利フラワーセンターのものです。昨日行って来ました。白藤は終わっていましたが、紫色が満開で、黄藤の咲く連休後が又良いそうです。
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今日の1句

2013-04-21 07:35:41 | 日記
そぼぬれてささめごと聞く柳かな

寒いですね。朝のニュースでは福島に雪が舞っていました。あの滝桜の上にほんのりと白い雪が乗っていたら最高の被写体となるでしょう・・。春の暖かさを味わってしまった後のこの寒さは何とも耐えがたい心地がします。今あちこちにレンギョウの黄や柳の薄緑や藤の薄紫等、淡い花を見かけます。優しい色の花が好きです。明日晴れたらデジカメを持って、今私に足りない優しさを見つけに行こうと思います。
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