つゆ草

写真と俳句

今日の1句

2016-06-30 11:39:33 | 日記
亡き父の和顔に語り夏祓    つゆ草

今日で6月は終りです。何かと忙しい6月でした。やっといつもの平穏な今日を迎えたと思ったら、名越の日でした。最近物忘れがひどく、脳神経科にでも行って検査を受けた方が良いかな・・と思う程なのですが、友達も同じ様な状態と聞き、結局、まぁいいか、と片づけて慰めています。毎朝、無くなった父と母の写真の前のお水を取り換え、1日の無事をお祈りしているのですが、その顔がとても穏やかで、時々もうそちらに行っても良いような気がしています。歳を重ねると欲が無くなって、流れに任せて・・と思うばかりです。
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今日の1句

2016-06-27 08:55:23 | 日記
カーテンを洗えば香る梔子花  つゆ草

お天気が良いので、窓際のカーテンを洗いましたら、窓のすぐ下に咲いている梔子の花が微かに匂う如くでした。実際にはもう梔子の花は半分以上茶色になってしまっているのですが、真っ盛りの時は本当に良い香りを放っていました。あの白さは独特で、清楚な乙女のような美しさなのですが、色が変わるのも早く、あっという間に茶色に変色してしまうのが残念です。今年の梅雨は九州では被害となって気の毒ですが、関東では水不足というし、自然現象はどうする事もできませんが、今日一日を無事過ごせる事に又感謝です。
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今日の1句

2016-06-26 15:53:13 | 日記
老学の黄泉の国迄蟻の道  つゆ草

私の周りには老いてなお勉強している人が何人かおられます。それは本当に感心するばかりで、とても私には、真似の出来ない人達なのです。私の記憶という細胞組織は悉く壊れかけていて、足元にも及ばないのですが、でも私なりに勉強して得た知識は喜びに変わります。すぐ忘れてしまうにしろ、その時のときめきは、まるで少女のような心地になれるのは、私の特権かも知れないと自負しています。あと何年生きられるか解りませんが、知識人に知らない事を教えて頂きながら、ドキドキワクワクして死ぬまで学んでいけたら本望と、いうところです。
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今日の1句

2016-06-25 10:27:13 | 日記
梅雨晴れに心の扉開きをり   つゆ草

この1週間は予定が続き何かと忙しかったのですが、梅雨の中なのに朝降っていても午後から晴れたりした日もあり、そんな日は閉じていた心も全開し、五臓六腑に深呼吸という心地でした。昨日は私の誕生日で、もう歳はとりたくなにのですが、こればかりはどうする事もできません。娘達とささやかなお食事をして、久し振りに都庁の展望台に登ってみましたら、知事問題が嘘のように神宮の緑が青々と拡がり、良い眺めでした。心は若いつもりでも身体の老いは正直に感じております。感謝感謝の日々に又新たな感謝を重ね、残りの人生をゆっくりと歩むばかりです。
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今日の1句

2016-06-21 19:20:13 | 日記
夏至の夜の「深川八貧」しみじみと   つゆ草

今日は夏至という。朝は雨模様だったが、午後2時頃から晴れだして、先程7時頃迄本当に明るく、今雨戸を閉めたばかりです。毎月一度通っている朝日カルチャーの今日の講義の中で、芭蕉が「おくの細道」に行く前に、深川で八人の門人達が終結して貧に因む発句を詠んで遊ぶという、「深川八貧」を残していた事を知りました。この話の中の探題と言う句作がとても面白く、この知的遊戯にほれぼれとし、今夜再び読み返しています。兼題や席題は知っていましたが、探題は初めて知りました。中国の漢詩や絵等の影響もある、貧を美徳とし楽しむ俳句は、上手でなくても楽しければ良い・・とする、芭蕉の心根にしみじみとしたものを覚えた今日の講義でした。
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